新世代M2Mコンソーシアム
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新世代M2Mコンソーシアム




事例紹介

 
株式会社日立製作所
取材日2013年2月6日

企業の業績改善を実現する人間行動計測ツール「ビジネス顕微鏡®」

画像: 日立製作所様 提供

株式会社日立製作所のビジネス顕微鏡®を紹介します。
ビジネス顕微鏡® は、人間同士のコミュニケーション、位置、動き等の人間活動を定量的に計測し、
他の業務情報や業績情報と合わせて分析することで新たな業績改善施策の導出に貢献します。


◆ヒアリング

■対象サービス
扱うサービスや商材組織内コミュニケーション定量分析ツール「ビジネス顕微鏡®」
赤外線/加速度センサを搭載した名札型ノードと、赤外線ビーコンの通信データを収集して、人-人、人-物の対面分析を行う
自社ならではの特長小型低電力の名札型センサノード、人間行動分析ノウハウ

■M2M導入の経緯
抱えていた課題社会情勢ITの発達により、人間の活動に関してのデータをより幅広く収集できるようになったこと
顧客ニーズの変化セキュリティの強化(例:入退室の管理、社員の管理、資料の管理)
競合の台頭当時、大学での研究レベルとしては同様のものがあったが、ビジネスとしての事例はなし。
技術革新センサノードの小型低消費電力化
ニーズと狙いなぜM2Mに取り組んだか①低消費電力で小型のセンサデバイスを開発できそうだという技術的な要因
②センサで収集したデータを活用できないかという問題意識
目的、ねらっていた事これまで定量化出来ていなかった「コミュニケーション」を計測することで、生産性を向上させたい
解決すべきハードル、制約事項①センサノードの消費電力量
②活動情報の収集デバイスを身につけてもらうことへの理解促進と運用の策定

■M2Mの概要
全体概要全体構成図図1参照
構成要素(ハード、ソフト、NW)図1参照
エンドポイント(センサー等)図1参照
技術的なチャレンジ①低消費電力化(電池の持久時間、当時:4~5時間、現在:30時間)
②対面検出を行うために、当初使用していた無線(ZigBee)に加えて赤外線デバイスを搭載
③装着し易い重量や形状の工夫
期間、体制、パートナー期間:2006年~
体制:日立中央研究所にて研究開発開始
パートナー:サービス提供は(株)日立ハイテクノロジーズ、共同研究のパートナーはアメリカの大学
ビジネスモデル図図2参照
扱うデータインプット/アウトプット■インプット
赤外線、加速度センサで収集したデータ(IDベースでの情報、個人情報ではない)
■アウトプット
①センシングしたデータをグラフなどで見える化したもの
②センシングデータと他の顧客データ(受注データ、POSデータ、所属など)を組み合わせ分析した業務改善施策案
データを取得しているサイクル赤外線センサは、常にデータ収集をしているイメージ(廊下ですれ違ってもデータは取れる)。また収集データは10秒単位でまとめて基地局に送付している
データの活用■顧客に対して
他の顧客先データ(受注データ、POSデータ、所属など)と組み合わせて分析をし、業務改善のコンサルティングサービスを提供
■日立内
データの分析を通じ、分析ノウハウの積み重ねに繋がる

■取組効果
何ができるようになったか■顧客
今まで明確にできなかったコミュニケーション等の人間行動の情報を定量化して見れるようになった
■日立内
①入手したデータに基づくコンサルティングサービスの提供、
②生産性向上の法則についてのノウハウを蓄積できるようになった
利用者、ユーザーの反応①コミュニケーション量/質という、これまでは見えなかったことが定量的に分かるようになった
②データ主導型で発見された業務改善施策についての納得感を高めたい。
定量的効果は(時間、コスト、売上、CS)これまで集めたデータ量:100万人/日
コールセンター事例:導入後、受注率13%UP
ホームセンター事例:導入後、顧客単価15%UP

■今後の展望
今後の課題①いかに意識しないでセンサノードを持ってもらうか(ポケットのなかにいれたままで同じようなデータをとれる等)
②電池レス、充電レス、エナジーハーベスティングなど
③今後どのような業界でニーズがあるのかの検討
サービス内容の強化①サービスの対象範囲をオフィス以外にも広げていくこと
②コンサルティング抜きで、業務別にパッケージ化/アプリケーション化してのサービス提供
エンドポイントの拡大(種類、台数)センサの種類を広げていくこと
事例①:ライフ顕微鏡(加速度のみを測定し、行動パターンを計測する。柏レイソルのユースチームで実験済み)
事例②)脳波の計測


図 1:ビジネス顕微鏡® の基本構成図


図 2:ビジネス顕微鏡®のビジネスモデル




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