最近伝統工芸の魅力がわかってきたんだ。
職人を目指すことってできるのかな?
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伝統工芸職人の主な種類
100年以上の歴史を持つ伝統工芸。近年その価値が見直されるなど、再び注目が集まっています。
伝統工芸職人には、以下のような種類があります。
ガラス職人
ガラス職人は、ガラスを素材とした製品を制作する職人です。
ガラス工房で働くことが一般的であり、その工房では、吹きガラス作品、器、花瓶、オブジェなどを制作しています。
ガラス職人は、ガラスの成分、特性、硬さ、融点、そして光学的特性についての知識をもっており、この知識を活かして、美しく洗練された製品を制作しています。
木工・竹工
木工・竹工とは、木材や竹を素材とした製品のことです。
木工職人は、椅子やテーブル、家具などを制作します。彼らは、木材の種類や形状、色合いなどを考慮して、美しく実用的な製品を作り出します。
また、竹工職人は、竹かご、竹傘、竹炭などを制作します。彼らは、竹の種類や直径、織り方などを考慮して、丈夫でしなやかな製品を作り出します。
金属工芸
金属工芸では、銅器、鉄器、錫器、鍛冶などの素材を中心に制作します。
金属工芸には、時代によって異なるスタイルがあります。
たとえば、江戸時代には、高度な技術を駆使してつくられた「江戸鍋島」と呼ばれる鍋島焼がありました。
また、現代には、伝統的な技法に現代的なデザインを取り入れた金属工芸品が増えています。
漆職人
漆職人は、古くから伝わる職人技であり、漆を使った製品を制作する職人です。
漆は、耐水性、耐熱性、耐薬品性があり、美しい光沢があるため、多くの人々に愛されています。
漆器、漆塗りの家具、漆塗りの花器、漆塗りの工芸品、漆画などを制作しますが、漆塗りは複雑な工程を経て作られるため、職人の技術力が問われます。
革細工
革細工職人は、革製品の制作において、様々な技術を駆使します。
例えば、縫製、染色、切削、加工、手磨きなどの技術を用いて、美しく仕上げられた製品を作り出します。
また、革細工製品には、牛革、羊革、豚革、鹿革など、様々な革を使って制作されていますが、革の種類によって使う技術も異なります。
革製品は、経年変化によって、より味わい深くなっていくため、長く愛用することができます。
和紙の伝統工芸
和紙の伝統工芸には、和紙職人、和紙糸職人、和紙漉き職人などがあります。
和紙職人は、和紙を使った製品の制作に携わります。
たとえば、和紙糸職人は和紙を糸状に加工し、織物や刺繍などに使用される糸を作り出します。
また和紙漉き職人は、和紙を漉くことによって、和紙の品質・性能を高める技術を持っています。
染織工芸
染織工芸は、糸や布を染めたり、織ったりして、美しく洗練された製品を制作します。
糸や布を染める技法には、絞り染め、型染め、手染め、自然染めなどがあります。
また、織り方にも様々な技法があり、組織織り、平織り、綾織りなどがあります。
染織工芸は、その美しさだけでなく、素材の特性や使い勝手にもこだわって制作されています。
石工
石工は、石を素材とした製品を制作する職人です。
石材店や石材工房で働くことが一般的であり、その工房では、石像、石塔、墓石、庭石、石垣、石床などを制作しています。
石工は、石の種類や特性に応じて、適切な技法を駆使して美しく実用的な製品を制作します。
石は大きく重いため、石工は体力が必要な職人でもあります。
陶芸家
陶芸家は、陶器、磁器などの器を制作する職人で、粘土を成形して焼いて作るため、熟練した技術が必要です。
陶芸家は、粘土の種類や焼成温度、釉薬の成分などを考慮して、美しく実用的な器を制作します。
人形
人形職人は、日本の伝統工芸のひとつであり、非常に高い技術力が必要とされる職人です。
日本の人形は、国内外で高い評価を受けています。人形職人は、木彫り、紙漉き、染色、刺繍などの技法を駆使して、美しい人形を制作します。
また、人形の種類によって、使われる技法も異なります。
代表的なものに、和人形、人形浄瑠璃、人形劇、ひな人形などがあります。
仏具
仏具職人とは、仏教に関する器具(仏具)を製作する職人のことです。
仏壇に飾られる線香立てや仏具棚、また、お坊さんが使うお数珠やお経袋、仏像の制作にも携わることがあります。
仏具職人は、仏教の教義や伝統に精通しており、それを反映するような美しい仏具を作り出します。
また、最近では和風テイストを取り入れたモダンなデザインの仏具も作られています。
地域に根付いた伝統工芸
例として東京と京都に根付いた伝統工芸を紹介します。
東京
あまり伝統工芸と結びつかない東京ですが、実は日本の伝統工芸の中心地として知られています。
江戸時代には、多くの工芸品が作られ、今でも多くの技術が受け継がれています。
代表的なものに、江戸切子や呉服、和傘、陶磁器などがあります。
これらの工芸品は、東京の風土や文化、歴史を反映しています。
また、現代でも、伝統的な技術を活かした新しい工芸品が生み出されており、東京の伝統工芸は、今もなお進化し続けています。
京都
京都は日本でも有数の伝統的な工芸品が豊富な地域です。
多くの工芸品が生産されており、例えば京友禅、京仏具、清水焼、京竹工芸があります。
京友禅は、絹を使って染色する技法で、美しい色と柄が特徴です。
清水焼は、京都市東山区清水で生産される陶器で、青みがかった美しい色合いが特徴です。
伝統工芸に関わる職人以外の職種
伝統工芸品に関わりたいけれど、職人は向いていないという人には、以下の職種がおすすめです。
販売・営業
販売・営業職は、伝統工芸品を顧客に紹介し、販売するための責任を持ちます。
販売・営業職員は、顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客のニーズに合わせた伝統工芸品を提供することが求められます。
加えて、販売・営業職員は、当社の顧客との関係を維持するために、定期的に顧客を訪問する必要があります。
事務
伝統工芸に関わる事務職には、多様な業務が含まれます。
たとえば、受注から納品までのプロセスに関する顧客とのコミュニケーション、スケジュールの管理、請求書の作成など、多くの業務が必要とされます。
また、顧客にとって最高のサービスを提供するために、製品の品質管理、在庫管理、販売促進の計画など、さまざまな観点から業務を改善する必要もあります。
さらに、伝統工芸に関する知識や歴史的背景についての理解も求められます。
企画・デザイン
伝統工芸に携わる企画・デザイン職には、伝統的な技術を現代的にアレンジする能力が求められます。また、伝統工芸品を現代的な形式やデザインに落とし込むことで、新しい市場や顧客層を開拓することができます。
これらの仕事は、伝統工芸品を守り、次の世代に伝えるという大切な役割を果たしています。
広報
伝統工芸に関わる広報について、一つの重要な側面は、その地域の文化を広めることです。
これには、その工芸品がどのように作られ、歴史的、文化的な背景は何であるかを説明することが含まれます。
また、伝統工芸品を作る職人たちにスポットライトを当て、彼らの技術や知識、経験、そして彼らがどのようにその仕事に取り組んでいるかを紹介することも重要です。
さらに、伝統工芸品が現代の生活にどのように役立っているかを示し、その魅力を伝えることも必要です。
伝統工芸職人を目指すときに知っておきたいこと
伝統工芸職人を目指すときに知っておきたいことは以下の通りです。
給与
伝統工芸職人の平均給与は一般的には他の職業に比べて低い傾向があります。
しかしながら、伝統工芸職人たちは伝統的な技術や文化的価値を受け継ぐことに貢献しており、彼らの職業が単に給与だけで評価されるべきではなく、彼らの芸術的な能力や文化的な貢献を含めた総合的な評価が必要です。
こうした状況を改善するため、伝統工芸職人たちがより多くの支援と評価を受けられるような取り組みが求められています。
休日
職人にも休日はあります。
しかし観光として工芸体験などを行っている場合は、休みが取りにくいかもしれません。
目指したい職種によって異なるため、事前にチェックしておきましょう。
学歴・年齢・性別
職人になるためには学歴不問の場合が多いです。
しかし年齢や性別は職場によってネックになる可能性もあります。
例えば重いものを扱うなどの場合は、女性よりも男性が優遇されるかもしれません。
弟子入りは厳しいルールがあるかも
伝統工芸職人としての弟子入りは非常に厳しいルールがあることがあります。
多くの場合、師匠によって選ばれた弟子は多くの固定ルールに従わなければならず、師匠の指示に従うことが求められます。
弟子たちはしばしば厳しい訓練と修行を受け、数年間、厳しい規律、徳目、そして技術を学ぶことがあります。
その後、弟子たちは自分たちの技術を磨くために、自分たちの作品を作り始めることができます。
このような伝統工芸職人の世界において、弟子入りは長く険しい道のりである一方で、優れた技術と芸術的才能を身につけるための最良の手段の1つでもあります。
伝統工芸品産業の取り組み・課題
伝統工芸品産業の今後の課題と、それに対する取り組みについて紹介します。
後継者不足
伝統工芸の後継者不足は、日本の大きな問題の一つです。
伝統工芸職人は高齢化が進んでおり、技術や知識が失われることが懸念されます。
このため、後継者の育成が求められており、多くの団体や企業が後継者の養成に取り組んでいます。
また、若い世代に伝統工芸の魅力を伝えることも重要です。
ビジネスモデルの課題
さらに伝統工芸にはビジネスモデルの課題があり、産業界は新しいビジネスモデルを模索しています。例えば、オンライン販売を積極的に取り入れることで、より多くの人々に伝統工芸品を知ってもらうなどです。
伝統工芸品産業が新しい市場を開拓し、持続可能な発展を遂げるために、ビジネスモデルの転換が求められています。
伝統工芸品を応用した商品の開発
日本の文化遺産であり、世界中の人々から高い評価を受けている伝統工芸品の技術を応用することで、新しい商品を開発することができます。
以下に、その一例を紹介します。
南部鉄器技術を応用した炊飯器
南部鉄器は、鉄を素材とした日本の伝統工芸品です。
その熱伝導性の高さから、炊飯器に利用することが試みられました。
しかし、南部鉄器は重く、取り扱いが難しいというデメリットがあります。技術を組み合わせ、軽量で取り扱いやすい炊飯器が開発されました。
竹工芸のデザインを活かした間接照明
竹工芸の美しいデザインは、多くの人々から愛されています。
そこで竹工芸の技術を応用し、間接照明が開発されました。
竹の細い枝を組み合わせることで、独特な光の陰影が生み出され、部屋をより温かく、優雅な空間に変えることができます。
伝統工芸職人の求人サイト
伝統工芸職人を目指す人におすすめの求人サイトは以下の通りです。
四季の美
四季の美は、日本の伝統産業を応援する求人情報サイトです。
求人以外にも、職人へのインタビューや、伝統工芸品に関する記事が掲載されており、転職を希望する人に役立つ情報があります。
日本仕事百貨
日本仕事百貨では、さまざまな生き方や働き方をする人を紹介する求人サイトです。
掲載されている求人先に実際に取材をし、いいところだけではなく、仕事の大変なポイントも紹介されているなど、働き始めてからのギャップを減らす工夫がされています。
ニッポン手仕事図鑑
ニッポン手仕事図鑑は、日本の職人の技術や文化を動画で紹介しているサイトです。
職人後継者募集のインターンシップ情報などが掲載されています。
ガラス工芸広場
ガラス工房広場は、ガラス工芸に関する情報サイトです。
ガラス職人を目指している方は、工房求人コーナーから探すことができます。
スタンバイ
スタンバイは掲載求人数900万件超の求人サイトです。
全国の求人を保有しており、さまざまな職種、雇用形態に幅広く対応しています。
検索軸が充実しているため、伝統工芸職人を目指す方にもおすすめのサイトです。
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カテゴリ別に求人検索ができるため、自分に合った条件で仕事を探すことができます。
またジョブアラート機能によって、メールアドレスを登録すると、自分に合った求人情報を受け取れます。
すみだの仕事
すみだの仕事は、東京都墨田区の仕事を紹介するサイトです。
墨田区は今でも町工場が残る、都内でも有数のものづくりの町ですが、徐々に縮小を続けています。
墨田区で働きたいという思いがある方にはおすすめのサイトです。
ninatte九州
ninatte九州は、九州地方にフォーカスし、地域の担い手・後継者を探すためのサイトです。
就職後のミスマッチを防ぐため、地域や事業が抱える課題にも触れられています。
まとめ
伝統工芸って色んな種類があるんだな~。
より興味が湧いてきたよ!
課題はあるけれど、伝統を受け継ぐ職人は魅力がいっぱい!
次世代の職人を目指してみよう!
- 職人以外でも伝統工芸に関わることができる
- 伝統工芸の課題を解決していかなければならない
- 目的に合わせた求人サイトを選ぼう
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