伝統工芸品「津軽びいどろ」を手作り体験できる施設はある?

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青森の伝統工芸品として人気が高い「津軽びいどろ」のガラス製品。手作り体験できる施設をお探しの方も多いのではないでしょうか。

津軽びいどろは青森市にある「北洋硝子株式会社」でのみ生産されています。
手作り体験できる施設はあるのか、解説していきます。

北洋硝子で津軽びいどろの手作り体験はできる?

繰り返しますが、津軽びいどろの唯一の生産元は北洋硝子です。
北洋硝子でガラスの手作り体験をしたいならどうすれば良いのか、解説していきます。

ガラスの手作り体験はできないが工場見学はできる

結論から言うと、残念ながら、北洋硝子ではガラス製品の手作り体験はできません。
以前はとんぼ玉作りの体験ができたようですが、コロナ渦以降は行っていないようです。

しかし、工場見学は可能です。
工場見学では、津軽びいどろの制作過程を見学でき、職人たちが宙吹きを使用して津軽びいどろを作っている様子を見ることができます。

工場見学の費用

工場見学の費用はなんと無料。本格的な技術が間近で、それも無料で見られるのは嬉しいですね。
たくさんの商品が並ぶ直売所が併設されているので、工場見学で欲しくなった商品を買うことができます。

工場見学をするには?

工場見学をするには、1週間前までに電話で予約する必要があります。
1日あたりの受け入れ人数は30名までとなっているため、早めに予約することをおすすめします。

津軽びいどろとは?美しいガラス工芸品の唯一無二の特徴

改めて「津軽びいどろ」とは何かというと、青森県で作られているガラス工芸品です。
多くの企業やキャラクターともコラボしており、とても人気があります。

四季や青森の風景をテーマにした美しい色ガラス

津軽びいどろの特徴は、なんといっても四季や青森の風景をテーマにした美しい色付けです。
弘前城の桜、龍飛岬の紫陽花、蔦沼の紅葉、八甲田の雪景色などを表現しており、その美しさは多くの人々を魅了しています。
ねぶた祭りや名産の林檎をモチーフにしたものも。

伝統技法「宙吹き」

津軽びいどろの美しさの秘密は、伝統技法「宙吹き」にあります。
この技法は、ガラスを溶かした状態で、職人が口から息を吹き込むことで、形を作り上げる技法です。この技法で作られた作品は、まるで宙に浮かんでいるかのような美しさを持ちます。
津軽びいどろの職人たちは、その独自の技術と繊細な感性で、四季や青森の風景を美しい色ガラスに表現しています。
一つ一つ手作りされた津軽びいどろの作品は、その美しさと丁寧な作りから、多くの人々から愛されています。

津軽びいどろを生産している北洋硝子の歴史

津軽びいどろの唯一の指定工場「北洋硝子」では、このような歴史から津軽びいどろが誕生しました。

1949年(昭和24年)創業で漁業用の浮玉を製造していた

1949年に創業した北洋硝子は、当初は漁業用の浮玉を製造していました。
浮玉とは漁船の浮力を保つために使用されているもので、当時はガラスで作られていました。
北洋硝子の浮玉は高品質だと評判だったのです。

浮玉がプラスチック製に切り替わり食器や花器を生産するように

ところが昭和50年頃からはプラスチック製の浮玉が主流になり、ガラス製の浮玉の需要が激減しました。
このことから、北洋硝子はその技術を使って食器や花器を生産するようになりました。

七里長浜の砂を偶然入れたことから色ガラス作りへ

北洋硝子の職人がガラスの原材料に七里長浜の砂を偶然入れたことがきっかけで、ガラスが深みのある緑色に変化し、色ガラス作りのきっかけになりました。
それまでの北洋硝子は、主に無色透明なガラスを生産していましたが、この偶然が新たな可能性を示し、北洋硝子の歴史を変えることになりました。

1996年(平成8年)に青森県の伝統工芸品に指定

1996年に、津軽びいどろは青森県の伝統工芸品に指定されました。
これは、津軽びいどろが伝統的な技術やデザインを継承し、青森県の文化を代表する工芸品として評価されたことを示しています。
指定された後、津軽びいどろは、その美しさや独自性を多くの人々に知られるようになりました。

お土産にも最適!津軽びいどろのおすすめアイテム

オンラインショップでも買うことはできますが、実物は画像より何倍も素敵な津軽びいどろはお土産にも最適です。
そんな津軽びいどろのおすすめアイテムを紹介します。

ねぶた祭りを表現した「ねぶた」シリーズ

ねぶた祭りの鮮やかな色彩をガラスで表現した、人気のシリーズです。
汎用性の高いフリーグラスや豆皿のほか、冷麺の器や酒器など充実のラインナップです。

青森のりんごがモチーフの「りんご」シリーズ

青森県の名産であるりんごをモチーフにした、とても可愛らしいデザインが特徴。
「あかりんご」と「あおりんご」の2色があり、ペアセットの食器もあるので、結婚祝いにも喜ばれます。

思わず集めたくなる「色色豆皿」

多彩な色や柄があり、一つ一つがとても美しいデザインの豆皿。
カラフルな豆皿は一気に食卓が華やかになり、並べると可愛さが増すので、思わず全種類集めたくなります。

海の色が美しい「あおもりの海」シリーズ

青森県の海の色を表現した盃と風鈴があります。鮮やかな青色にきらきらと光る金箔が美しく、海を感じさせるデザインが特徴です。
特におすすめなのは盃セット。形や色が絶妙に違う4つの盃は見ているだけで癒されます。

津軽びいどろで、心に残る体験を

津軽びいどろは、職人たちの独自の技術と繊細な感性が生んだ美しいガラス工芸品です。
北洋硝子での工場見学で、津軽びいどろの世界観を体験してみることで、心に残る素晴らしい思い出を作ることができるでしょう。
地元の人も旅行で訪れた人も楽しめるので、是非足を運んでみてください。

この記事を書いた人
ロカリモ編集部

「ロカリモ」とはローカル×リモートから生まれた造語です。
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