転職エージェントの役割とは?
転職エージェントは、求職者が希望する条件に基づいて求人情報を検索し、求職者を企業に紹介する役割を担います。
また、求職者の強みや適性を分析し、キャリアアドバイスを行うこともあります。
転職エージェントは掛け持ちして利用できる?
結論から言うと、転職エージェントは掛け持ち可能です。
ただし、各エージェントにその旨を伝え、紹介先企業が重複しないように注意する必要があります。
転職経験者の7割以上が転職サイト・転職エージェントを併用
一般的に求職者がより多くの求人情報にアクセスし、転職活動を効率的に進めるための方法として、転職経験者の7割以上が転職サイトと転職エージェントの両方を活用していることが分かっています。
転職エージェントの掛け持ちは伝えるべき?
前述したとおり、転職エージェントの掛け持ちをする場合には、各エージェントにその旨を伝える方が良いでしょう。
掛け持ちをする旨を伝える際には、丁寧に説明し、相手の理解を得るように心がけましょう。
他にも転職エージェントを利用しているため、紹介先企業が重複しないようにご協力いただけますでしょうか?
等と伝えるとよいでしょう。
転職エージェントを掛け持ちすることのメリット
転職エージェントを併用するメリットにはいくつかあります。詳しく見てみましょう。
相性のいいキャリアアドバイザーと出会えるチャンスが増える
転職エージェントを複数利用することで、馬が合うキャリアアドバイザーと出会えるチャンスが増えると考えられます。
担当エージェントは、求職者の強みや適性を分析し、企業とのマッチングを行ってくれます。
そのため、転職エージェントを掛け持ちすることで、より多くのキャリアアドバイザーと出会うことができ、自分に合ったアドバイスを受けることができる可能性が高まるでしょう。
得意分野によって転職エージェントを使い分けられる
転職エージェントによって得意分野が異なるため、希望する業種や職種に合わせてエージェントを使い分けることができます。
例えば、IT業界に特化したエージェントや、法律関連の転職に強いエージェントなど、多様な業界・職種に特化したエージェントが存在します。
自分の希望する業界や職種に特化したエージェントを選ぶことで、より適切な求人情報を提供してもらえる可能性が高くなります。
よりたくさんの非公開求人・独占求人を紹介してもらえる
転職エージェントは企業からの信頼を得て非公開求人や独占求人を持っていることが多いため、それらの求人を紹介してもらえる可能性があるのは大きなメリットです。
転職エージェントを複数利用することで、より多くの求人情報に触れられ、採用される確率を高めることができます。
多角的なアドバイスを受けることができる
複数の転職エージェントを利用することで、より多角的なアドバイスを受けることができます。
各エージェントは得意分野が異なるため、自分にとって最適なキャリアアドバイスを得ることができる可能性が高まります。
転職エージェントは何社利用しても無料
基本的に有料の転職エージェントは存在しません。
転職エージェントが求職者から手数料を受け取るのは違法だからです。
有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。
引用元:厚生労働省 職業安定法
ハイクラス転職で有名なビズリーチは有料プランがありますが、これはあくまでサイト自体の利用料金であり、採用された場合の紹介手数料とは違うため違法ではありません。
もし転職エージェントから「採用が決まった際に手数料が発生する」と説明されたら、そのエージェントは違法ですので直ちに利用を止めましょう。
何社利用しても無料なので、複数利用しても出費が増えるということはありません。
条件の良い求人にアクセスできる可能性や採用される確率を高めるためにも、転職エージェントは併用したほうが効率が良いでしょう。
競争が生まれて担当者のやる気が上がるかも?
転職エージェントは、求職者を企業に紹介し企業から報酬を受け取ることで成立しています。そのため、転職エージェントの利用者が他のサービスで転職先を見つけた場合、報酬を受け取ることが出来なくなってしまいます。
転職エージェントを併用していることを伝えた場合、他のサービスに負けたくないという競争心が生まれ、担当者が更なるやる気を持って求人を紹介してくれるかもしれません。
求職者の希望に合わせてポジションを作ってくれることがある
転職エージェントは、既に企業が出している求人を求職者に紹介するのが一般的です。
しかし転職エージェントによっては、求職者の希望に合わせて求人を探し、ポジションを作ってくれることがあります。
ただし、必ずしもすべての転職エージェントがこのようなサービスを提供しているわけではありません。どうしてもつきたいポジションがある場合は、その旨を伝え、相談してみることをおすすめします。
転職エージェントを掛け持ちするデメリット
メリットがあれば、デメリットもいくつかあります。
転職エージェントを掛け持ちするデメリットも詳しく見てみましょう。
転職活動にかける時間・手間が増えてスケジュール管理が大変
転職エージェントを複数利用することで、より多くの求人情報にアクセスし、採用される可能性を高めることができますが、転職活動にかける時間・手間が増え、スケジュール管理が大変になることがあります。
同一の求人に応募してしまう危険性がある
転職エージェントを複数利用する場合、同一の求人に応募してしまう危険性があります。
各エージェントに掛け持ちしている旨を伝え、紹介先企業が重複しないように注意することが大切です。
優先してサポートしてもらえないことがある
転職エージェントを複数利用する場合、各エージェントとの関係性が希薄になり、優先してサポートしてもらえない可能性があることにも注意が必要です。
各担当者と積極的に連絡を取るなど、継続的な関係を築くことを意識しましょう。
情報が増えたことで迷いやすくなる
複数の転職エージェントを利用することで、より多くの求人情報に触れて採用される可能性を高めることができますが、逆に情報が増えることで迷いやすくなる可能性があります。
エージェントへの連絡が滞るとサービスを受けられなくなるおそれがある
転職エージェントへの連絡が滞ると、求職者はサービスを受けられなくなるおそれがあります。
転職エージェントは求職者の希望条件に合わせて求人情報を検索し、求職者を企業に紹介する役割を担っています。
そのため、求職者が転職エージェントとの連絡を遅らせたり、途中で連絡を断ったりすると、求人情報の提供が滞ることがあります。
求職者と転職エージェントとの円滑なコミュニケーションが重要であることを理解しておきましょう。
担当アドバイザーとの相性が悪い場合もある
原則として、求職者は担当するアドバイザーを指名することができないため、相性の悪いアドバイザーに当たってしまうことがあります。
相性が悪いアドバイザーがいた場合には、他のエージェントを利用することも検討してみることをおすすめします。
そもそも転職エージェントの掛け持ちが不要な人とは?
転職エージェントの掛け持ちは効率よく転職活動を進めることができますが、必ずしも必要なわけではありません。
下記に該当する人は掛け持ち不要と言えるでしょう。
担当アドバイザーとのやりとりに割ける時間が少ない人
転職エージェントを複数利用することで、より多くの求人情報にアクセスし、採用される可能性を高めることができますが、転職活動にかける時間・手間が増え、スケジュール管理が難しくなります。
担当アドバイザーとのやりとりに割ける時間が少ない場合は、掛け持ちすることによって余計な時間を費やすことになるので注意が必要です。
既に選考段階まで進んでいる人
転職エージェントを掛け持ちしている場合、各エージェントに既に選考段階まで進んでいる旨を伝え、同じ求人に応募している可能性があることを伝える必要があります。
採用担当者が同じ場合、不利になってしまう可能性があるため、注意が必要です。
転職経験が豊富でやりたいことが決まっている人
転職経験が豊富で自分がやりたいことが決まっている場合は、転職エージェントの複数併用が必要ない場合があります。
この場合、自分の目的に合った転職エージェントを1社選ぶことで十分です。
ただし、転職経験が少なく不安がある場合や、転職先が決まっていない場合は、複数の転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントを複数利用するときの注意点
では、次に転職エージェントを併用する際の注意点を紹介します。
最終的に2~3社にして登録しすぎない
転職エージェントを掛け持ちする場合は、2~3社程度が適切とされています。
それ以上の数にすると、各エージェントの紹介先企業が重なり、求職者側が面接や選考でタイミングの調整に苦労することがあります。
スケジュール調整もかなり難しくなるため、現実的ではありません。
担当者との相性を確認し、合わない場合はすぐに変更する
各社の担当エージェントと面談を行い、相性の良いエージェントに絞ることも有効です。
1人の担当者の意見だけを鵜呑みにせず、複数の担当者の意見を聞くことでより多角的な情報を得ることは大切ですが、相性が合わずやりとりがストレスになってしまっては意味がありません。
担当者と合わなかったり、ろくに求人を紹介してもらえない場合は、すぐにエージェントを変更しましょう。
総合型だけでなく、特化型エージェントの利用も検討する
複数の転職エージェントを利用する際には、総合型だけでなく、特化型エージェントの利用も検討することをおすすめします。
総合型の転職エージェントは大手に多く、求人数や企業とのパイプが太い傾向があるのはメリットですが、業界や職種に対する理解が浅い傾向があり、的外れな求人を紹介されることもあります。
特化型エージェントには、IT業界に特化したエージェントや、法律関連の転職に強いエージェントなど、多様な業界・職種に特化したエージェントが存在します。
自分の希望する業界や職種に特化したエージェントを選ぶことで、より適切な求人情報を提供してもらえる可能性が高くなります。
情報の取捨選択を適切に行う
転職エージェントを複数利用する場合、情報の取捨選択を適切に行うことが重要です。
基本的に転職エージェントも商売でやっているため、中には報酬目当てでエージェント側の都合を一方的に押し付けたり、求職者を丸め込もうとするアドバイザーもいます。
あまりアドバイザーを邪険にするのは良くないですが、1社の担当者からの情報を鵜呑みにして思考停止せず、「この情報は正しいのか?」と考えることも必要です。
内定は1社だけで決めない
内定1社だけで就業先を決めることはおすすめできません。
1社から内定をもらったからといって、すぐにその企業に就業を決める前に、自分にとって最適な選択肢がまだ残っていないか考えることをおすすめします。
複数の企業から同時に内定が出た場合のことも考えておく
複数の企業から同時に内定が出た場合に備えて、内定を受諾する前には必ず条件交渉を行い、自分にとって最適な選択をするように心がけましょう。
どこの内定を受諾するか迷ったときは、転職エージェントに相談することもできます。
転職エージェントは、求職者の希望に合った求人情報を提供してくれるだけでなく、キャリアアドバイスを行ってくれます。
ただし、中には自分の利益を優先して求職者を丸め込もうとするアドバイザーもいますので、流されるのは禁物です。
複数の意見に振り回されて悩む場合はサポートを断るのもアリ
複数の転職エージェントからの意見に振り回されて悩んでしまった場合、今後のサポートを断る選択肢(退会)もアリです。
転職エージェントを利用する場合、流されずに自分の意見をしっかりと主張することが大切です。
譲れない条件は明確に伝え、自分にとって最適な求人情報を提供してもらうようにしましょう。
自分の軸を持ってアドバイスを受ける
前述の通り、転職エージェントも商売で仕事を紹介しています。
利益重視で都合を押し付けてくるアドバイザーに流されてしまうと、転職後に後悔する可能性が高くなります。
自分の軸はしっかり持って、転職エージェントを利用しましょう。
希望と違う求人ばかり紹介された際の対処法
転職エージェントを利用すると、希望と違う求人ばかり紹介されるということが起こりがちです。
そんなときはどうすれば良いのか、解説していきます。
紹介された求人のどこが希望と違うのかを具体的に伝える
希望と違う求人ばかり紹介される主な理由としては、下記の2つが考えられます。
- 自分の希望する業界・職種に対する担当者の理解が浅い
- 利益重視で確実に採用されそうな求人しか紹介する気がない
1の場合は担当者の理解が浅いだけなので、「どこが希望と違うのか」を具体的にわかりやすく伝えることで改善する可能性が高いです。
例えばWeb業界なら、システムエンジニアとディレクターの区別がついていないような担当者も実在します。
同じ業界で近い職種ではありますが、自分の経歴とは異なるため応募してもミスマッチに終わる可能性が高いです。
等と説明すれば、希望と合った求人を紹介してもらえるようになる可能性が高いです。
2の場合は相性が悪かったと判断して、以後のサポートは断りましょう。要は退会です。
希望に合わない求人をいくら紹介されても時間や手間の無駄ですし、転職できても後悔する可能性が高いです。
転職の軸を改めて考え直してみる
前述の通り、エージェントを掛け持ちすると、転職活動にかける時間・手間が増え、スケジュール管理が大変になることがあります。
そんな中で希望に合わない求人ばかり紹介される場合、転職の軸を改めて考え直すことも重要です。
自分が転職において何を重視しているのかを明確にし、その軸に合わせた転職エージェントを選べているか?を振り返ってみることをおすすめします。
また、転職エージェントだけでなく、転職サイトや人脈を活用することも検討しましょう。
自分に最適な方法で転職活動を進めることが、採用される確率を高めるために重要です。
転職エージェントの賢い選び方
自分の目的に合った転職エージェントを選びたくても、どう選べば良いのかわからない方も多いでしょう。
転職エージェントの選び方について、具体的に解説します。
まずは求人数が豊富な総合型1~2社に登録
転職エージェントを掛け持ちする場合、まずは求人数が豊富な総合型の中で1~2社に登録するのがおすすめです。
3社以上の総合型を掛け持ちすると、各エージェントの紹介先企業が重なり、求職者側が面接や選考でタイミングの調整に苦労する可能性が高くなります。
次に特化型エージェント1~2社に登録
転職エージェントを掛け持ちする場合、エージェント間で紹介先企業が重複しないように注意する必要があるため、総合型で1~2社登録した後は特化型の中で1~2社登録することをおすすめします。
総合型は求人数が多いですが、それぞれの業界や職種に対するアドバイザーの理解が浅い傾向があります。
対して、特化型はアドバイザーが業界や職種のことをよく理解してくれることが多いですが、求人数は少ない傾向にあります。
総合型と特化型を掛け持ちすることで、それぞれの弱みを補えるので、希望する求人に出会える確率が高まります。
求人数や実績をチェック
求人数は各サイトで確認できるため、確認しておきましょう。
必ずしも求人数が多ければ良いエージェントとは限りませんが、求人数は多いに越したことはありません。特に総合型は重要です。
実績はエージェントの公式サイトには載せていないところも多く、載せていたとしてもイメージが湧きづらいものが多いので、実績は口コミサイトや個人ブログなどの口コミを確認するのがおすすめです。
最終的に1社に絞ればOK
転職エージェントを掛け持ちする目的としては、主に下記の2点です。
- 希望する条件の求人を紹介してくれるエージェントを見つける
- 望む形でサポートしてくれるエージェントを見つける
そのため、希望する条件の求人を多く紹介してもらえたり、サポートが手厚いなど、良いと感じた1社が見つかればそちらに絞ってOKです。
合わないと感じたエージェントを利用し続けないといけない理由はありません。
転職エージェントを最大限活用するためのテクニック
転職エージェントを最大限活用するためのテクニックは以下の通りです。
転職希望時期を聞かれたら「良いところがあればすぐにでも」と伝えておく
転職エージェントに登録すると、ほとんどの場合は転職希望時期を聞かれますが、特別な事情がない限り「良いところがあればすぐにでも」と伝えておくことをおすすめします。
エージェント側からすると、1年以上先に転職したいという求職者と、すぐにでも転職したいという求職者なら、後者の方が利益につながりやすいのは明らかです。
できるだけ多くの求人を紹介してもらうためにも、早めに転職したいという意思は伝えておくのがおすすめです。
応募先企業からの依頼などアドバイザーとのやりとりは迅速・丁寧に行う
面倒でもアドバイザーとのやりとりは、迅速・丁寧に行いましょう。
アドバイザーとのコミュニケーションを怠ると、求人情報の提供や応募先企業への対応が滞り、転職活動のスピードが遅れることがあります。
特に応募先企業からの対応依頼は迅速に行いましょう。
転職可能時期は最短の日程を伝える
転職希望時期と同じく、「いつから転職可能か」を聞かれた際には、最短の日程を伝えることをおすすめします。
まだ退職時期が決まっておらず、引継ぎ等でしばらく現職に勤務する必要がある場合は「現職での引継ぎのため2ヶ月先を希望しております。」等と伝えると良いでしょう。
推薦文はできるだけ確認する
転職エージェントからの推薦文はできるだけ確認しましょう。
推薦文には、自分のスキル・経験に関する情報が記載されている場合が多いです。
自分を売り込むための推薦文が、応募先企業にとって魅力的なものになっているかどうかを確認し、推薦状の書き方に不満があれば、エージェントの乗り換えや担当者変更も視野に入れておくのがおすすめです。
カウンセリング内容を記録し、面接後にフィードバックをもらう
複数の転職エージェントを掛け持ちするなら、カウンセリング内容を各エージェントごとに記録しておき、面接後にはフィードバックをもらうと良いでしょう。
これにより、自分自身のスキルや適性を客観的に把握し、転職活動をより効率的に進めることができます。
自分の優先順位を価値観を明確にし、どのようにサポートしてほしいのか伝える
転職エージェントは企業とのやりとりを代行してくれるため、上手く使えば便利な存在ですが、自分で考えず言われるがまま転職活動を進めてしまうと後悔する可能性が高くなってしまいます。
そのため、「何を譲れなくて何を妥協できるのか」の優先順位を明確にし、それを担当アドバイザーにも伝えておくことをおすすめします。
優先順位を明確にして伝えることで、より適切な求人情報を提供してもらえる可能性が高くなります。
各エージェントとスケジュールをこまめに共有しておく
転職エージェントを掛け持ちすると、複数のエージェントからの面接や書類提出の依頼、求人情報の収集などが同時に進行するため、効率的なスケジュール管理が必要になります。
タスク管理ツールやスケジュールアプリを利用し、重要な日程を見逃さないようにしましょう。
経歴に嘘はつかず、統一して記載する
複数の転職エージェントに登録する場合は、経歴を統一して記載することも重要です。
当たり前ですが、嘘や過剰に経歴を盛るのはやめましょう。
エージェントによって履歴書や職務経歴書に記載する経歴が違うと、自分自身でもどのエージェントでどのような経歴を記載したのかわからなくなったり、自分の信頼性を下げてしまうことにつながります。
転職活動に対して前向きな姿勢を見せる
転職活動には多くの時間と手間がかかりますが、前向きな姿勢を見せることも重要です。
やる気がありレスポンスの早い求職者と、やる気が感じられずレスポンスも遅い求職者なら、前者の方が好待遇の求人をより多く紹介してもらえる可能性が高くなります。
転職エージェント利用の流れ
では、実際転職エージェントを利用する場合の一般的な流れを見てみましょう。
まずは公式サイトから申し込む
転職エージェントを利用する場合は、まず各エージェントの公式サイトから申し込みをする必要があります。
エージェントによっては審査があったり、登録の準備に数日かかる場合があります。
担当アドバイザーから連絡が来る
申込後、電話やメールで担当アドバイザーから連絡が来て、これまでの経歴について質問されます。
エージェントによっては、転職者向けの会員サイトに登録し、そちらに情報を入力することもあります。
面談・カウンセリング
担当アドバイザーから連絡が来る際に、面談・カウンセリングの日程を決めるように言われることがあります。
面談・カウンセリングは以前は対面がメインでしたが、現在はオンラインが主流になってきています。
求人紹介を受ける
面談・カウンセリングを受け、自分の希望条件や経歴を伝えたら、キャリアアドバイザーから求人を紹介されたり、会員サイトを通じて求人情報が受け取れるようになります。
履歴書・職務経歴書の添削
希望すれば、転職エージェントは履歴書・職務経歴書の添削を行ってくれます。
応募先企業がどのような情報を求めているのか、どのような書き方が伝わりやすいのか等を質問し、履歴書や職務経歴書に落とし込むことで、魅力的な内容になる可能性が高まります。
紹介された求人に応募する
応募書類を作成できたら、エージェントに応募書類を提出します。
提出方法については、エージェントによって異なりますが、フォーマットに沿って作成した書類をメールやWebフォームで提出することがほとんどです。
書類選考を通過すると、応募先企業から面接の候補日が送られてくるので、速やかに返信しましょう。
応募先企業から質問が来たり、課題提出の依頼をされることもあるので、その場合もできるだけ速やかに返信しましょう。
面接対策を受ける
転職エージェントでは、面接対策を受けることができます。
過去に応募先企業の選考を受けた際の情報を提供したり、面接でのポイントや注意点を伝えてくれます。エージェントが面接に同席することもあります。
面接に慣れていなくても、面接対策を受けることで、自信を持って面接に臨むことができます。
企業との面接を行う
企業との面接は二次面接か三次面接まで行われるのが一般的です。
リモートワーク以外でも、近年はWEB面接で行われることが多くなっています。
内定を承諾し、退職が難しい場合は退職代行も検討
面接も通過し内定が出たら、期日までに内定を承諾するか辞退するかをエージェントに伝えます。
内定を承諾した場合は、勤務開始日までに現職を退職しておく必要があります。
就業規則で「退職の〇日以上前に申告すること」と記述がある場合は、基本的には就業規則通りに退職届を提出すべきです。
会社側が「人手不足だからあと半年は勤務して欲しい」等と引き留めることもありますが、法律的には退職日の2週間前に退職届を出せば退職することは可能です。
就業規則通りに退職届を出しているのに会社側が不承認にしたり、退職日を引き延ばすよう強要したりすることは法的にはできませんが、会社側が退職を受け入れない場合は退職代行サービスの利用も視野に入れましょう。
ただし、退職代行サービスは有料となるため、事前に費用やサービス内容を確認しておく必要があります。
転職エージェントの掛け持ちでよくある質問
転職エージェントの掛け持ちでよくある質問について解説していきます。
Q.掛け持ち利用を担当者に許可を貰う必要はある?
A. 転職エージェントを掛け持ちする場合、担当者に許可を貰う必要はありません。
ただし掛け持ちすること自体は自由ですが、紹介先企業が重ならないように注意する必要はあります。
またエージェント間での情報共有や、面接や選考のタイミングの調整に苦労することがあるため、その点にも注意が必要です。
Q.不採用になった求人に別のエージェントから応募できる?
A. 不採用になった求人に別のエージェント経由で応募しても採用される可能性は低く、むしろマイナスの印象を持たれる可能性が高いです。
転職エージェントを掛け持ちする場合は紹介先企業が重ならないように注意する必要があるため、基本的にはやめた方が良いといえます。
それでも「どうしても応募したいという」場合は、先日別のエージェント経由で応募して不採用になった旨を伝えた上で担当者に相談しましょう。
Q.他の転職エージェントで既に紹介されたものと同じ求人を紹介された場合は?
A. 求人を出している企業は複数のエージェントで同時に募集をかけていることも少なくないため、同じ求人を紹介されることがあります。
前述の通り、複数の転職エージェント経由で同じ求人に重複して応募しないように注意する必要があるため、最初に紹介してきたエージェントを優先し、以降同じ求人を紹介されても応募しないようにしましょう。
Q.優秀で相性が良いアドバイザーがいたら掛け持ちしなくても良い?
A. 自分の希望に寄り添った求人を多く紹介してくれる、求人票に載っていない情報を多く提供してくれるなど、優秀で人間的にも相性が良いアドバイザーと出会えたら掛け持ちする必要はないでしょう。
そういうアドバイザーに出会えるのは運なので、あえて一人に絞った方がスケジュール管理も楽になり、転職が上手くいく可能性が高くなります。
Q.スケジュール管理できなくなったらどうすればいい?
A. 転職エージェントを掛け持ちする場合には、2~3社程度が適当とされています。
これ以上掛け持ちすると、各エージェントの紹介先企業が重なり、求職者側が面接や選考でタイミングの調整に苦労することがあります。
もし掛け持ちでスケジュール管理できなくなった場合には、掛け持ちするエージェントの数を減らすか、一旦全て退会して新しく別のエージェントに登録するのも手です。
Q.履歴書を見てもらう場合は何社くらいに登録したら良い?
A. 履歴書を見てもらう場合も、2~3社程度が適当です。
多くの担当者に見てもらうほど履歴書の内容が洗練されるとも限らないので、スケジュール管理や同じ求人に応募してしまうリスクを考えて、掛け持ち先を増やしすぎないようにしましょう。
Q.他で内定が出たらどうする?
A. 内定が出てその企業に入社すると決めた場合は、できるだけ早く各エージェントに連絡し、転職活動を終了する旨を伝える必要があります。
内定が出たからといって必ずしもその企業に入社しないといけないわけではないので、まだ納得していないなら転職活動を継続することができます。
ただし、内定を受けた後も転職エージェントを利用する場合には、各エージェントにその旨を伝え、求人情報が重複しないように注意する必要があります。
Q.アドバイザーによって言っていることが違うのですが?
A. 複数の転職エージェントを利用することで、より多角的なアドバイスを受けることができるのはメリットですが、それぞれ得意分野や価値観が異なるため、「人によって言っていることが違う」と感じてしまうことがあります。
その場合は、相性が良いアドバイザーの言う方を信じれば良いです。
相性が悪いと感じるアドバイザーの言うことを鵜呑みにしても、後悔する可能性が高いからです。
まとめ
- 転職エージェントを掛け持ちすることは問題なし!しかしスケジュール管理や紹介先が被らないようにするなどの注意が必要。
- 転職エージェントを掛け持ちするなら2~3社に絞り、総合型と特化型を使い分けるのがおすすめ。
- 1社に絞るならより希望の求人を多く紹介してもらえたり、担当アドバイザーとの相性が良い方を選ぶ。
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