「ゆったりとした田舎暮らしには憧れるけど、村八分が心配…」
「村八分に起こりにくい地域や県ってある?」
今回は、そんな悩みを抱えた人に向けて村八分が多い県や地域の特徴を紹介します。ぜひ移住の際の参考にしてください。
【今回の記事の内容】
・村八分が起こりやすい地域の特徴
・地方でも村八分が起こりにくい場所は?
・最近あった村八分事件
村八分が起こりやすい地域の特徴
村八分が起こりやすい地域には、いくつか特徴があります。その代表的なものは以下の通りになります。
①山間部
②高齢化が進んでいる
③自治会が強い権力を持っている
①山間部
山間部に位置する地域では、閉鎖的なコミュニティが形成されることがあり、村八分が起こりやすい傾向があります。
地理的な要因や人々の生活環境の制約により、社会的なつながりが強くなり、異質な要素に対する排除が行われることがあります。このような状況では、新しいアイデアや異なる意見に対する受け入れが難しくなり、村八分が生じることがあります。
全国で起きた村八分事件の多くが山間部で発生しているのも納得がいきますね。
②高齢化が進んでいる
高齢化が進んでいる地域では、保守的な価値観が根強く、異質な要素に対する排除が行われる可能性があります。これは村八分が起こりやすい傾向を示しています。
高齢化により、地域のコミュニティが閉鎖的になり、新しいアイデアや異なる意見に対する受け入れが難しくなることがあります。その結果、村八分が生じることがあります。
③自治会が強い権力を持っている
自治会が強い権力を持っている地域では、意思決定が独裁的に行われ、異なる意見や行動に対する排斥が起こることがあります。
自治会の命令に背くと、地域住民から無視されたりするようです…
以上より、村八分が起こりやすい地域は次のようになります。
・山間部など、閉鎖的な場所でコミュニティが形成されている。
・古い考えをする人が多く、余所者を警戒する。
・自治会が村全体の自治を独占的に行なっている。
つまり、田舎は村八分が起こりやすいということですね。全国全ての都道府県にこのような場所はあるのではないでしょうか。
田舎で村八分が起こりにくいのはどこ?
田舎の中でも、分譲地といった新しい住宅地は、都市化が進んでいるため多様性が受け入れられる傾向があります。分譲地では、異なるバックグラウンドや文化を持つ人々が集まり、積極的な交流やコミュニティ形成が行われることが多いです。そのため、村八分が起こりにくいと言われています。
分譲地
土地を不動産会社が購入して、住宅を建てられるように区画整理を行って販売している土地のことです。
▼もし村八分になったときの対処法は以下の記事をご覧ください。
最近あった村八分事件
ここでは、最近起こった村八分事件を紹介します。
2000年代においても全国各地で村八分が起こっています。コロナ禍で感染者が出た家に対して嫌がらせが起こったことも記憶に新しいのではないでしょうか?
【奈良県天理市】自治会に「是正勧告」
奈良県天理市で、他の地域から転入してきた夫妻が自治会費を納めているのにも関わらず、集会や神社の祭りへの参加を認められなかった事件。
自治会は夫妻に市の広報誌や回覧板も届けませんでした。
夫妻は2017年に今まで払った自治会費の返還と慰謝料の支払いを求めましたが、自治会は拒否。弁護士会に対して人権救済を申し立て、「不合理な差別的取扱いで人権侵害にあたる」と自治会に是正勧告が出されました。
自治会は構成員を「昔から地域に住んでいる神社の氏子である世帯」に限定しており、夫妻と同じような扱いの世帯は他に183世帯もあると反論したそう。
(それで「それなら仕方ない!」と思う人はいないでしょう…)
【兵庫県加西市】教育長による「共同絶交宣言」
兵庫県加西市の教育長ら4人が、携帯電話の中継基地局設置をめぐって周囲に住む住民とトラブルになり「近隣との関係が改善されない限り町行政に関係のない個人的な付き合いをしません」などという文書を送りつけた事件。
教育者である人物とは思えない言動です。
村八分は特定の人物を孤立させる「いじめ」です。田舎には住民と協力しなければ生活できないところも多いので、このようなハブる方法が一番困るんですね。
まとめ
村八分は地域によって起こりやすさが異なりますが、閉鎖的なコミュニティや保守的な価値観、権力の集中などが村八分の要因となることがあります。地方移住を考える際には、地域の特徴を事前に確認することが重要です。
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