
移住先で自治会に入らないとゴミ捨てができないと言われたけど、自治会って絶対に入らないといけないの?

自治会は任意加入で行政団体ではないので、加入の強制は認められてませんよ!
都会出身者が地方へ移住して驚くのが、自治会の権力の強さです。地域の運営を担っており、未加入者はゴミ捨て場の利用を禁止されることもあるそうです。
今回は自治会に入るべきか否か、また自治会に入らない場合どのようなことが起こりうるかを解説します。
【記事の内容】
・若者の間で自治会離れが進んでいる
・加入拒否した場合、どんな目に遭うのか
・自治体に入るべきか否か
そもそも自治会って何の組織?

皆さんの住む街には「自治会」「町内会」がありますか?
辞書によると、
自治会
民間団体または、同一地域に住む人々などが、自分たちの社会生活を自主的に運営していくためにつくった組織。また、その集まり。
町内会
町内に組織される住民の自治組織。
とあります。
つまり、どちらも住民が自主的に組織した団体であり、当然加入は「任意」になります。
活動内容は多岐にわたる
自治会の活動内容は地域に関すること全てです。
具体的には次のようなことが挙げられます。
①地域の催事・イベント
②環境(清掃、美化、ごみ・資源、環境保全等)
③行政からの連絡事項の伝達
④住民相互の連絡
⑤防災・危機管理(要援護者の避難支援、安否確認等)
⑥地域福祉
⑦空き家・空き地対策等
普段何気なく利用しているゴミステーションや広報誌など、自治会の活動によって成り立っているものが多くあります。
若者の加入が減少している

近年、若者を中心に自治会の加入率が減少しています。毎月の会費や土日にあるイベントへの出席など、自治会入会によるデメリットが加入率減少に繋がっているようです。
また、「自治会が何をしているのか分からない」ことが余計に自治会入会のメリットを感じさせないのです。
自治会に加入しないと「仲間はずれ」に遭う

任意加入である自治会・町内会ですが、入らない意思を示すと、地域住民から「村八分」され、嫌がらせをされる事件が全国で起こっています。
ここではネットで集めた自治会にまつわるびっくりするエピソードを紹介します。
「自治会に入らないとゴミ出し禁止!」

よくあるのが、「自治会に入らないとゴミ出し禁止」という謎ルール。前述の通り、自治会は任意加入なので入らなくてもゴミ出しは可能です。
「自治会が補助金出しているものは参加禁止」
自治会が補助金を出している子供会の入会まで禁止された人もいます。補助金を出したら別団体の入会拒否の権限まで持てるということなのでしょうか…?
行政の対応で住民が混乱している

自治会問題の大きな原因の一つに行政との区分けが曖昧になっていることが挙げられます。
戦前は自治会が市区町村の下部組織に位置付けられていたこともあり、今でも実態では行政との業務の区分けが曖昧になったままのところがあるのです。

上のツイートでは「自治会に入らないとゴミは出せない」と市役所が言っていますが、そんなことはありません!
自治会は入るべきかどうか

自治会に入るべきかどうかは、自分の住む地域の考え方で変わります。
自治会に入らないとゴミ出し禁止!など仲間はずれにするような地域の場合、自治会に入らないと間違いなく苦労するでしょう。

入会を勧められたときに自治会員の反応を伺ってみましょう!
もし説明を聞いて入りたいと思ったら入れば良いでしょうし、嫌だと感じたら無理に入る必要はありません。

無理に入会を強要するような地域は、この先自治会の問題以外にもトラブルが発生する可能性が高いので引っ越しも検討した方が良いですよ。
非会員は困ってても助けないのか?

自治会は住民の助け合いの精神で成り立っています。では、自治会に入っていない人が困っていても助けないのでしょうか?
多くの人が「関係なく助ける」と答えるでしょう。
「自治会に入っていない人は助けない」ような考えを持っている自治会が自治をする地域には住みたくないですよね。
非会員でも協力は必要

とはいえ、会員・非会員関係なく、住民全員が使用する公共施設は皆で協力して管理する必要があります。自治会に入らなくても、地域がどうしたらもっと良くなるかを考えて過ごしましょう。
まとめ

「自治会が何をしているのか分からない」などの理由から、若者を中心に自治会離れが進んでいます。自治会は任意加入団体なので、加入を強制するのはNG行為です。しかし、実際問題として加入を拒否して住民から仲間はずれにされる事例もあります。
自分の住む地域の自治会がどれほどの権力を持っているのかを見極めた上で、「加入するのかしないのか」を判断しましょう。
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