地方に移住する人が増えている
2023年1月30日に総務省統計局から発表された「住民基本台帳人口移動報告2022年(令和4年)報告」によると、3年ぶりに東京都の転入超過が拡大し、再び東京への一極集中になったとして話題になりました。
しかし、依然として東京から転出する人も緩やかに増えています。移住先として人気な地域には以下の特徴がありました。
- 郊外
- 地方中核都市(大阪、福岡など)
- 利便性がある(交通網が発達、商業施設が揃っている)
これらの特徴を持つ地域は、東京への都市回帰が増えたとしても移住者が増えていくと予想されます。
では、どうして仕事も娯楽もたくさんある東京ではなく、地方都市や地方へ移住する人が減らないのでしょうか。
コロナ禍で働き方が多様化
コロナ禍でリモートワークを行う企業が増え、働く場所が多様化しました。
それまでは決められた時間に決められた場所で働くことが一般的でしたが、コロナ禍で出社ができなくなり、リモートワークをせざるを得ない状態になったことで、新しい働き方を積極的に行う企業も増えました。
コロナ禍が明けつつある現在でも、引き続きリモートワークを行っている企業もあります。
お金より平穏さを重視
最近はお金よりもワークライフバランスを重視する人が増えています。
特に若い人は体を壊してまで働くのではなく、ストレスの少ない場でのびのびと生活した方が良いと考える人が多いようです。
地方移住のメリット
地方移住には様々なメリットがあります。ここではその代表例をご紹介します。
自然が豊か
自然が豊かであることは、地方移住の魅力の一つです。
地方には、山や川、森林、海など自然環境が豊富にあり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。緑豊かな環境は空気がきれいで、ストレス解消にもつながります。
都市部のような騒々しさや混雑とは違い、自然に囲まれた静かな環境で暮らすことができます。
子育てしやすい
地方には、都市部に比べて治安が良く、住みやすい環境が整っています。地方都市においては、保育園や幼稚園、学校が比較的近い場所にあるため、子育てに適した環境となっています。
都市部では、保育園や幼稚園に入れるのが難しいという問題がありますが、地方においては、比較的入園しやすい場合が多いです。
また、地方には、自然が豊かで遊び場が多いため、子どもたちが健やかに育つことができます。
満員電車に乗らなくていい
満員電車に乗らなくていいことが地方移住のメリットの一つです。
都会では通勤ラッシュの時間帯に電車に乗った場合、座ることはできませんし、ひどいときには電車に乗れない時もあります。
それに比べて地方では乗車人数も都会ほど多くなく、満員電車に乗らずに通勤することができます。
生活コストが低い
地方に移住する最大のメリットのひとつは、生活コストが安いことです。
例えば住居費で言うと、都市部では高額な家賃がかかることが一般的ですが、地方に移住することで、同じような家賃で広い家に住むことができます。
地方移住のデメリット
自然豊かな土地で、ストレスなく過ごせそうな地方での暮らし。しかし、地方には地方ならではのストレスがあります。
娯楽施設が少ない
地方には都市部に比べて娯楽施設が少ないことがデメリットとして挙げられます。
映画館や劇場、ショッピングモールなどの施設が少なく、都会のような洗練された文化生活を送ることは難しいと言えます。
また、交通の便が悪い場合もあり、アクセスが困難な場所にあることも多いです。
近所付き合いが面倒くさい
地方に住むと、近所付き合いが活発であることがあります。これは、地方では人と人との距離が近く、お互いが顔見知りであることが多いためです。
そのため、お隣さんや近所の方との挨拶や交流が求められることがあります。
都会出身者にとっては、このような近所付き合いは鬱陶しく感じることがあるかもしれません。
ただし、近所付き合いは地方での生活の一部であり、良好な関係を築くことで、より豊かな生活を送ることができます。
教育施設が整っていない
地方に移住する場合、都会に比べて教育施設が整っていないことがあります。
保育園や幼稚園、学校が少なかったり、遠くにあったりすることがあります。
また、地方では教育レベルが都会に比べて低いことがあるため、子どもたちの教育環境についても調べておく必要があります。
求人が少ない
地方転職最大のネックである求人数の少なさ。都会と比較すると地方の求人数は圧倒的に少ないです。
そして勤務条件も都会ほど恵まれておらず、都市部で働いていた人にとっては物足りなく感じるでしょう。
地方での働き方
地方においても働き方は多様にあります。ここではその一部をご紹介しましょう。
リモートワーク
リモートワークとは、オフィスに出勤せずに自宅やカフェなど、場所を問わずに仕事をすることを指します。
リモートワークは主にコンピューターやインターネットを利用した仕事に適しており、コミュニケーションツールの進化により、遠隔地とのコミュニケーションもスムーズに行えるようになっています。
地方の優良企業へ転職
地方にも大手企業や優良企業が多く存在しています。都市部で働いていた人でも、地方転職を機に優良企業への転職を目指すことは可能です。
地方の優良企業に転職するには、まずは転職サイトを確認したり、地元の求人情報誌やハローワークなどで情報収集をすることが大切です。
フリーランスになる
地方に移住する場合、フリーランスとして働くことを検討する人も多いです。
フリーランスとは、自分自身が会社となり、クライアントから仕事を受注して報酬を得る働き方です
地方は生活費が低いことが多いため、フリーランスでも比較的安定した生活を送ることができるのが魅力的です。
また、自分自身で働き方を決めることができるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができることもメリットの一つです。
地域おこし協力隊に入る
「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が募集する人材を一時的に受け入れ、地域の活性化に取り組む制度です。地方に移住する前に、地域の魅力を知り、地域住民との交流を深めることができます。
具体的な仕事内容は、地域の観光PRやイベント企画、地域資源の調査研究などがあります。
協力隊員には一定の報酬が支払われる場合があります。
移住先の選び方
地方での暮らしは想像できたでしょうか。
地方といっても地域によってその土地に風土や文化は大きく異なります。地方移住で大切なことは、移住先と自分の性格がどれだけマッチしているかです。
ここでは移住先ランキングなどを交えながら、移住先として良い地域の特徴について考えてみましょう。
移住希望地ランキング
ふるさと回帰支援センターの発表した2022年の移住希望地ランキングは以下のようになりました。
順位 | 都道府県 |
---|---|
1 | 静岡県 |
2 | 長野県 |
3 | 栃木県 |
4 | 山梨県 |
5 | 福岡県 |
6 | 広島県 |
7 | 宮城県 |
8 | 和歌山県 |
9 | 群馬県 |
10 | 神奈川県 |
移住先として人気な地域の特徴
ランキング1位の静岡県の中でも、静岡駅や浜松駅など新幹線の停車駅の付近は特に移住先として人気でした。長野県も北陸新幹線や信越本線など、鉄道線が通っている地域に移住者が殺到するようです。
また、栃木県や群馬県、神奈川県など、東京に近い地域への移住希望も多いことがわかります。
以上のことから、「都心部へのアクセスのしやすさ」は重要な特徴になりそうです。
また、福岡県や広島県など、地方の主要都市も移住先として人気です。
やはり、交通の便や商業施設の多さなど、生活のしやすさに直結するものを重視する人は多いのでしょう。
国や地方自治体の支援情報
国や地方自治体での移住支援情報は、新しい地域での生活を始めるのを支援するために提供されています。
これらの支援には、住宅、雇用、子育てなど、様々な分野が含まれることがあります。
移住を検討している場合は、国や地方自治体のウェブサイトで提供される支援情報を確認することをお勧めします。
地方で仕事を探すために心がけること
地方では求人募集が都会ほど多くなく、転職活動が難しくなります。
しかし、いくつかの点を心がけることで地方転職を成功させることができますよ。
仕事を選り好みしすぎないこと
地方での求人は都会ほど多くなく、転職活動が難しくなることがあります。そのため、仕事選びに柔軟性を持つことが大切です。
求人数が少ないため、自分の専門分野以外の仕事にもチャレンジすることを検討してみると良いでしょう。
逆に自分が得意なことを生かして、フリーランスとして働くことも一つの選択肢です。
移住先の転職事情を把握すること
地方転職においては、都会と比べて求人募集が少ないことが課題になります。そのため、移住先の転職事情を把握することが重要です。
地方によっては、高齢化に伴う医療や介護の需要増加など、特定の業種に特化した求人募集が多い場合があります。また、地方ならではの産業やビジネスチャンスがある地域もあります。
移住先での転職については、地域の情報を収集し、自分に合った求人募集があるかどうかを確認することが大切です。
住み込み求人も考えてみる
住み込み求人とは、仕事場と住居が一緒になっている求人のことを指します。
主に、農業や漁業などの産業で求人が多く、住居と仕事場が一体化しているため、移住者にとっては手軽に就業することができるというメリットがあります。
最近よく聞くUターン・Iターン・Jターンとは何?
地方への転職が注目され始め、よく聞くようになった「Uターン・Iターン・Jターン」という言葉。
最近では「Oターン」という言葉まで出てきています。
皆さんはこれらの言葉の違いを説明できますか?
Uターンは地元に戻ること
Uターンは、出身地や実家のある地方から都市部などへ出て働いていた人が、再び出身地や実家のある地方に戻ることを指します。一般的には、地元での生活や仕事に戻ることを意味しています。
大学進学を機に都市へ出てきたけど、就職の際に地元に帰る人も結構いますよね。
Iターンは都市部から地方へ移住すること
Iターンとは都市部から地方へ移住して働くことを指します。東京出身の学生が地方の企業へ就職する場合などに使います。
しかし、必ずしも都市部出身者にのみ使うことではなく、地元とは違う地域に移住する場合にも使われるようです。
どちらにせよ、「地元ではない別の地域に移り住むこと」を指すことは共通していますね。
最近は都市部ではなく、地方でゆっくりと暮らしながら働きたいと考える人も増えており、Iターンの動きが活発になっています。
Jターンは地方→都市部→地方都市へと移り住むこと
Jターンは地方から進学・就職などを機に都市部へ移住した人が生まれ故郷の地元には戻らないが、近隣の地方都市へ移住して働くことを指します。
地元は田舎すぎて嫌だから就職先も多くて遊ぶ場所もある地方都市へ住もうと考える人も多いようです。
私の知り合いにも、都会での生活に慣れてしまったら田舎は退屈すぎて嫌だと言っている人がいました。
Oターンはもう一度都市部へ移住すること
Oターンは、地方出身者・都市部出身者に関わらず、一度地方へ移住したものの地方の生活に不満を感じてもう一度都心部へ移住することを指します。
田舎は都会よりも不便なことが多いのは事実です。
また、地方独特の助け合いの精神がわずらわしく感じて、都心部へ戻る人もいるようです。
【図解】◯ターンのまとめ
ここで3つの◯ターンのまとめを見てみましょう。
これらの現象は今に始まったことではないですが、このような言葉ができるということはそれだけ人々の関心が高まっている証拠でもあります。
移住までのステップ
移住までのステップを確認しましょう。
移住先決定と仕事探しはセットで行います。結婚をしている場合は、家族とも相談しながら移住先選びを行いましょう。
移住先の候補地を絞る
まず、自分が求める条件を明確にすることが大切です。
例えば、都会に近いこと、子育てに適した環境であること、自然が豊かな場所であることなどが考えられます。
自分の求める条件をもとに候補地を2、3考えてみましょう。
移住先の自治体に相談
移住先の自治体には、他府県からの移住を支援する制度がある場合があります。
例えば、住宅や子育て支援、求人情報提供など様々な支援が受けられる場合があります。
具体的には、自治体のウェブサイトに掲載されている情報を確認することができます。移住相談窓口が設置されている場合もありますので、こちらに相談してみるのも良いでしょう。
現地へ行ってみる
移住先の候補地を絞り込んだら、実際にその地域に行ってみましょう。その地域の雰囲気や生活環境を肌で感じることができます。
具体的には、住みたい地域の宿泊施設に泊まり、周辺の街を散策したり、地域の人と交流をしたりすることがおすすめです。移住先での生活費や物価、治安なども調べておくことが大切です。
現地へ行くことで、自分が本当にその地域で暮らしていけるかどうかを確認することができます。
仕事探し
移住先が決まったら次は仕事探しです。地方への転職事情は以下の記事で詳しく言及していますので、ぜひご一読ください。
住居探し
引っ越し先での生活スタイルに合わせた住居を選ぶことが大切です。
例えば、ファミリー向けの住宅、単身者向けのアパート、シェアハウスなどがあります。家賃や敷金、礼金、管理費などを考慮して、予算内で選ぶことも重要です。
住居を探す際には、インターネットの不動産ポータルサイトや、不動産会社のウェブサイトを活用することがおすすめです。また、引っ越し業者や不動産会社に相談することもできます。
地方移住の場合、都市部に比べて物件数が少ない傾向があります。そのため、早めに住居探しを始めることが大切です。
移住
引越しをする場合、荷物を梱包したり、引越し業者を手配したりする必要があります。
荷物を梱包する際には、不要なものは捨てたり、寄付したりするなどして、荷物の量を減らすことがおすすめです。
引越し業者を手配する際には、複数の業者を比較検討し、料金やサービス内容を確認することが大切です。
また、引越し先での生活のために必要な手続きもあるので、早めに準備を進めることをおすすめします。
地方の転職事情
都会で就職活動を行なってきた方にとっては、地方への転職は未知の世界ですよね。ここでは少し地方の転職事情を覗いてみましょう。
全体的に人手不足
地方企業は全体的に人手不足の傾向があります。
若者の都市部への流出や高齢化によって、人口減少が進む地域では、企業が求人募集をかけてもなかなか応募が集まらないという問題があります。
そのため、地方では人手不足が深刻な社会問題となっています。
逆に言うと、求職者側からするとこういう企業は狙い目ですよね。
転職活動が難しい
地方では求人募集が都会ほど多くなく、転職活動が長期化します。それに加え、在職中の場合は特に転職活動のスケジュール管理が難しくなります。
▼地方転職の難しさと対処法についてはこちらの記事をご覧ください!
収入が都会より低い
地方の企業の収入水準は都会ほど高くはありません。もちろんその分、生活費が安く済むのですが、中には年収が100万以上減る人もいるため、収入の減少は覚悟しないといけません。
【年齢別】移住を伴う仕事事情
地方に移住して仕事をする場合の年代別の仕事事情をご紹介します。
ご自身の年代と照らし合わせてみてください。
30代の場合
仕事も慣れてきて、徐々に大きなプロジェクトに携わることが増え始める30代。
この時期に地方へ転職する場合、何に気をつければいいのでしょう。
移住の目的と仕事のバランスが重要
30代の場合、移住の目的と仕事のバランスが重要です。
例えば、子育てや介護などの理由での移住であれば、家族の生活環境を優先しつつ、自分に合った仕事を探すことが大切です。
キャリアアップやスキルアップを目的とした移住の場合は、自分に合った環境で新しいステップにチャレンジすることができるように、仕事とプライベートのバランスを考慮することが必要です。
給与が低い
30代の場合、地方に転職すると、都市部と比較して給与が低くなる傾向があります。
地域によっては求人募集が少なく、勤務条件が都市部に比べて厳しい場合があるためです。
また、地方での生活費が都市部に比べて低いため、給与もそれに合わせて設定されることが多いです。ただし、都市部と比べると生活費が低いというメリットもあるため、一概にデメリットとも言えません。
車が必須の地域だと、都市部とあまり生活費が変わらないことも…。
40代の場合
40代は役職がつき、責任の大きい仕事をしている人も多いでしょう。
キャリアアップの可能性大
40代で未経験の仕事への転職は厳しいため、自分のスキルや経験を活かせる仕事を探すことでキャリアアップを目指すことをおすすめします。
地方では人手不足が問題となっているため、長年の実務経験を活かせばキャリアアップの可能性は高いです。
雇用条件は悪くなる
30代と同じく、地方に転職すると、都市部と比較して給与が低くなる場合があります。
さらに、地方の企業では、都市部の企業に比べて、福利厚生や昇給・昇格のスピードが遅い場合があります。
そのため、地方に転職する場合は、給与面だけでなく、雇用条件全般をよく確認してから決めることが大切です。
50代の場合
50代は、一般的に人生で一番年収が高くなる年代です(もちろん業界や勤続年数に左右されます)。
この年代の転職事情はどのような特徴があるのでしょうか。
起業をしたい人も多い
50代の場合、経験やスキルを活かして、自分自身でビジネスを立ち上げることを考える人が増えています。
地方に移住して起業する場合、地元の特産品を活かしたビジネスや、地域に必要なサービスを提供するビジネスを考える人も多いようです。
地方移住で起業するなら、移住先での生活環境を考慮しながら、自分自身が楽しみながら働けるビジネスモデルを考えることが大切です。
職場によってはまだまだ若手
50代の場合、職場によってはまだまだ若手として扱われることもあります。
地方は高齢化が進んでいるため、都心部では定年を迎えて退職する年齢の人でも現役でバリバリ働いていることも少なくありません。
また若い人が少ないことから、職場の平均年齢が高くなりがちです。
年齢を悲観して転職を諦めるのは勿体無いです。
地方でおすすめの職種
地方転職で候補にしたいおすすめの職種を紹介します。
エンジニア
エンジニアについて、地方でも需要が高まっています。
IT企業にとどまらず、地方に拠点を置くメーカーや小規模企業などでも、Webやアプリ開発などのニーズが高まっています。
地方に拠点を置く企業は、都市部と比べて採用競争率が低い場合が多いので、転職に有利な環境が整っています。
リモートワークが可能な職種のため、地方にいながら都市部の会社に勤めるということも可能です。
webデザイナー
webデザイナーとは、Webサイトやアプリのデザインを行う職種です。ユーザーが使いやすく、見やすいWebサイトやアプリを作るために、デザインの知識や技術が必要となります。
Webデザインには、HTMLやCSSなどの基礎的なコーディングスキル、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールの知識、UI/UXデザインの知識などが必要です。
地方でのWebデザインの需要も高まっており、求人情報も多数掲載されています。
またwebデザインもリモートワークが可能な職種のため、地方にいながら都市部の会社に勤めるということも可能です。
営業
営業職は地方でも需要が高い職種の一つです。
地方には、大手企業だけでなく、中小企業や個人事業主も多く存在しています。そのため、地方に拠点を置く企業では、営業職が求められることがあります。
また、地方においては、顔を合わせての商談や取引が多く行われるため、営業職にとってはやりがいのある環境となっています。
ただし、地方の営業職は、都市部の営業職と比べて、担当するエリアが広い場合があるため、移動時間や交通費などに注意が必要です。
塾講師
地方都市においては、都市部に比べて学習塾が少なく、塾講師の数も少ない傾向にあるため、需要が高い職種の一つです。
地方の塾講師は年収が低い傾向がありますが、生活費が都市部に比べて低く抑えられるため、生計を立てることが比較的容易です。
施工管理
施工管理は、建設現場における仕事です。建築工事や土木工事など、様々な建設プロジェクトにおいて、工事の進行管理や品質管理、予算管理を行います。
地方においては、建設プロジェクトが多くあり、施工管理の需要も高まっています。
また、地方での生活費が都市部に比べて安く、家族との時間を確保しやすいため、仕事とプライベートのバランスを取りやすい職種と言えます。
看護師
高齢化により医療の需要が高まっている地方での看護師の需要は高く、地方に拠点を置く病院やクリニックでは、看護師の求人情報が多数掲載されています。
ただし、地方都市においては、都市部に比べて患者数が少ない場合があるため、看護師としての経験を積むことが難しい場合もあります。
介護職
高齢化により介護の需要が高まっている地方での介護職の需要は高く、地方に拠点を置く介護施設や訪問介護事業などでは、介護職員の求人情報が多数掲載されています。
ただし、介護職は、身体的・精神的な負担が大きい職種の一つであるため、適性を持って臨む必要があります。
薬剤師
地方では薬剤師の人数が不足しているため、薬剤師の需要は高く、地方に拠点を置く病院や調剤薬局では、薬剤師の求人情報が多数掲載されています。
都市部に比べて採用競争率が低く年収も高い場合が多いので、地方移住には最も適した職種の一つです。
薬剤師は、患者さんの健康に直接関わる仕事であるため、責任感が求められます。
また薬の知識や情報を常にアップデートする必要があるため、勉強意欲があることが大切です。
一次産業
農業や漁業などの一次産業も、地方での就職先として人気があります。
地方には、豊かな自然が広がっており、農業や漁業に従事することで、自然との触れ合いを楽しむことができます。
一方で、農業や漁業は、天候や気象条件に左右されるため、不安定な収入があることも覚えておく必要があります。
大工
大工は、地方での需要が高い職種の一つです。
地方には、新築やリフォームなどの建築プロジェクトが多く存在しています。
また、地方では、地元の木材を用いた家づくりが盛んであるため、大工の技術が求められます。
民泊やゲストハウスの運営
「民泊やゲストハウスの運営」は、地方において人気が高まっている職種の一つです。
地方には、観光客が訪れる地域が多く存在しており、民泊やゲストハウスを運営することで、地域活性化にも貢献することができます。
また、地方には、空き家が多く存在しているため、その空き家を活用して民泊やゲストハウスを開業することもできます。
ただし、民泊やゲストハウスを運営するには、宿泊業に関する法律や税金の知識が必要となります。
古民家カフェ
古民家カフェは、日本の伝統的な家屋である「古民家」を改装して、地元の食材を使った料理やコーヒーを提供するカフェです。
古民家カフェは、地方の観光資源としても活用され、地域活性化にも貢献することができます。古民家カフェの魅力は、その「味わい深さ」と「居心地の良さ」にあります。
地方で古民家カフェを新たに開き、成功する方もいますね。
公務員
地方公務員は、市区町村や都道府県、その他の地方公共団体に所属する公務員のことを指します。教育委員会職員や福祉事務職員、税務職員など、様々な職種があります。
地域の住民に対して、様々なサービスを提供することが求められます。
地方公務員のメリットは、安定した職業ということが挙げられます。
また、地域の住民に直接貢献することができるため、地域に貢献するやりがいを感じることができます。
フリーランス
フリーランスとは、会社に所属せず単独で仕事をすることを主体とした働き方を指します。
独立して仕事をすることで、自分のスキルや経験を活かして、自分自身で仕事を決定することができます。
自分自身の時間や働き方に自由度があり、ライフスタイルに合わせて働くことができます。
地方においても、フリーランスの需要が高まっています。地方に拠点を置く企業や地元の住民から、様々な仕事の依頼が寄せられるためです。
ただし、フリーランスは、仕事量や収入が安定しないため、自己管理能力が求められます。
経営者としての視点や、ビジネススキルの習得が必要となります。
起業
地方での起業は、地域の活性化に貢献することができます。
地方には、都市部にはない魅力的な自然や文化があり、それを活かしたビジネスを展開することができます。
また、地方は都市部と比べて人件費が安く、開業費用やランニングコストを抑えることができるため、起業にとって有利な環境が整っています。
ただし、地方での起業は、市場規模が都市部に比べて小さいため、事業の成功には地域の権力者とのコネクションや、地域のニーズを正確に把握することが必要です。
事業継承
地方での事業継承も、将来を見据えた働き方の一つです。
地方には、地域に根付いた企業が多く存在しており、その企業を受け継いで、地域に貢献することができます。
また、地方には、都市部と比べて人件費が安く、事業継承においては、開業費用やランニングコストを抑えることができます。
ただし、事業継承には、経営の知識やスキルが必要となるため、十分な準備をすることが大切です。
また、地域の権力者とのコネクションや、地域のニーズを正確に把握することも必要です。
地方転職の情報収集
地方転職に限らず、転職活動は情報をどれだけ集められるかが重要です。
しかし、地方は都会より情報発信が盛んでないため、情報収集に苦労する求職者も多いです。
地方の情報収集を効率よく行うためにおすすめの方法をここではご紹介します。
就労支援サポート
就労支援サポートとは、地方自治体が行う転職支援のことです。
求職者のスキルや希望に合わせた求人情報や、転職に必要な情報を提供してくれるため、地方において転職活動を行う際には、積極的に活用することをおすすめします。
転職サイト
転職サイトを活用することで、地方の求人情報を手軽に収集することができます。
転職サイトには、地方の求人情報も多数掲載されています。
地方に特化した求人情報を掲載している転職サイトもあるため、地方での就職を希望する方にとっては、非常に便利なツールとなっています。
地方在住の知り合いに話を聞く
地方に住む知り合いや友人、家族に地元の求人情報や、地方での暮らし方などについて聞いてみると、貴重な情報を得ることができるかもしれません。
また、地方の求人情報を掲載している地元の新聞や情報誌、Webサイトなどもあるので、積極的に情報にアクセスすることが大切です。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、求職者のスキルや経験、希望条件に合わせた求人情報を提供してくれるサービスです。転職エージェントに登録することで、地方での求人情報を収集することができます。
求職者の転職活動を無料でサポートしてくれるため、地方での就職を希望する方にとっては、非常に有用なサービスです。
▼地方転職におすすめの転職エージェントはこちらで紹介!
まとめ
- 東京へ人口の流入が増えているが、他の地方においても流入数の増加が見られる→地方への移住が注目されている
- 地方での生活は通勤ラッシュも都会ほど激しくなく、ゆったりとしているが、近所付き合いが活発で都会に住み慣れた人にとってはストレスに感じる
- 移住先として人気な地域は「都会へのアクセスの良さ」「生活に必要な商業施設が揃っている」特徴がある
- 地域によっては自治体の支援がある→自治体の公式HPをチェックしておく
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