超低床路面電車MOMOの魅力!近未来的な外観や車内にテーブルまで

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路面電車MOMOとは?

「路面電車MOMO」は、岡山電気軌道が保有する路面電車車両で、正式名称は「岡山電気軌道9200形電車」です。2車体2台車方式の超低床電車で、ドイツの車両メーカーが開発した超低床電車が元になっており、日本のメーカーが国内向けに設計・製作した車体と輸入部品を組み合わせて製造されています。ローレル賞、グッドデザイン賞、日本鉄道賞をトリプル受賞しています。

路面電車MOMOの魅力

「路面電車 momo」を運行する自治体や企業は、岡山県の岡山市・倉敷市・玉野市・笠岡市・総社市・高梁市・津山市・美作市・赤磐市、および岡山電気軌道株式会社です。

超低床のため段差がなくバリアフリー

「路面電車 momo」は超低床電車で、2車体2台車方式を採用しています。日本のメーカーが国内向けに設計・製作した車体と輸入部品を組み合わせて製造されています。車内にはエアコンが完備され、バリアフリー仕様で車いすやベビーカーなども利用できます。

木を使った座席とテーブル

路面電車MOMOは、木を使った座席を備えています。座布団が固定されているため、座り心地がよく、ロングシートもあります。また、窓側にはトレイのようなものがあります。さらに、路面電車なのに、テーブルまで付いているのが特徴です。これらの特徴的なデザインは、MOMOが近未来的な外観を持つ理由の1つです。

近未来的な外観

車両のデザインは、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がコンセプト作成の段階から担当しました。車両コンセプトは、多くの人を惹きつけるよう車内空間の充実を図り、弱者に対するサービスもきめ細やかに行うことで「21世紀の用と美」に合った車両にすることが目的でした。なお、車体の基本デザインはメーカーが担当しています。

路面電車MOMOに乗るには?

路面電車MOMOに乗りたいときはどうすればいいのかを解説します。

おすすめの乗車電停は岡山駅前

東山線、清輝橋線であればどの電停からでも乗ることはできますが、おすすめの乗車電停は岡山駅前です。
観光などで県外から訪れる方は岡山駅前から乗ることをおすすめします。

MOMOの時刻表は公式サイトには出ていませんので、ピンポイントでMOMOに乗りたい場合は岡山電気軌道までメールフォームか電話で問い合わせることをおすすめします。

運賃はいくら?

路面電車MOMOの運賃は乗車電停からの距離によって変動します。120円区間と140円区間があります。(小学生以下半額)
大人(中学以上)400円・小人(小学生以下)200円の一日間乗車もあるため、観光ならこちらがお得です。

路面電車MOMOの歴史

第1編成 (9201) が2002年(平成14年)に営業運転を開始し、2011年(平成23年)には若干仕様が異なる第2編成(1011、愛称は「MOMO2」)が、2018年(平成30年)には大幅に仕様が異なる第3編成(1081、「おかでんチャギントン電車」)も導入され、在籍車両数は3編成6両となっています。

路面電車MOMOで行けるおすすめスポット

岡山市内を走る路面電車MOMOはお出かけにぴったりです。ここでは停車駅周辺の観光スポットをご紹介します。

【城下駅】岡山後楽園

後楽園は、東山線城下駅の近くにある日本庭園で、日本三名園のひとつです。江戸時代初期に岡山藩の2代目藩主である池田綱政によって造られました。

園内には沢の池をはじめ、緑豊かな景色が広がっており、四季折々の花々も楽しめます。また、後楽園は特別名勝に指定されており、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも三つ星の評価を受けています。

8月には、幻想庭園という夜間特別開園もあり、美しいライトアップされた景色が楽しめます。他にも様々な行事が催されており、観光客に人気のスポットです。

【城下駅】岡山城

岡山城は、豊臣秀吉の猶子で五大老のひとり、宇喜多秀家が近世城郭として整備した城で、東山線城下駅の近くに位置しています。

黒漆塗の下見板張りが特徴的な外観で、「烏城」とも呼ばれ、同じ山陽路の白い姫路城とは対称的な印象を与えます。

岡山城は天守や月見櫓、西の丸西手櫓などが国宝に指定されましたが、天守は戦災で焼失し、現在の天守は昭和47年に再建されました。岡山城天守閣は、2021年に閉館し、2022年にリニューアルオープンしました。

【城下駅】岡山県立美術館

岡山県立美術館は、東山線城下駅の近くにあり、地元の芸術作品を収集・展示し、展覧会やワークショップを開催しています。

1988年に開館し、日本画や洋画などを展示しています。特に、雪舟「山水図」、宮本武蔵「布袋図」、浦上玉堂「山澗読易図」などは必見です。

美術館は、地域の芸術文化の発展に貢献し、子供もアートに触れ合えるように企画やワークショップを開催しています。岡山県立美術館は、いろんなアートに触れて、発見の芽を育てるのによい場所です。

【東山駅】おかでんミュージアム

おかでんミュージアムは、東山線東山駅に位置する、岡山電気軌道が運営する電車の博物館です。非公開だった工場の一角が、MOMOをデザインした水戸岡鋭治氏の手によりリノベーションされ作られました。

ここでは、同社が製造した超低床路面電車「MOMO」の模型展示や、水戸岡氏がデザインした観光列車「あそぼーい」の木のボールで遊べるなど、大人も子供も楽しめる施設です。

また、2階にはチャギントンルームがあり、天井から壁までチャギントンたちでいっぱいの部屋や、大迫力のジオラマが設置されています。子どもたちはプラレールで遊んだり、チャギントンのアニメを一緒に見たりできます。

まとめ

  • 岡山電気軌道が保有する超低床路面電車「MOMO」は、日本のメーカーが国内向けに設計・製作した車体と輸入部品を組み合わせて製造されている。
  • 「MOMO」は超低床のため段差がなくバリアフリーで、木を使った座席やテーブルまで付いている近未来的な外観が特徴。
  • 「MOMO」で行けるおすすめスポットは、後楽園、岡山城、岡山県立美術館、おかでんミュージアムなど。岡山駅前がおすすめの乗車電停。
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