突然会社から地方転勤を言い渡されてしまった…
今までずっと都会で暮らしてきたから不安で仕方ない。
地方在住経験がないと、余計に不安になりますよね。
今回は地方暮らしのリアルな情報をお届けします!
地方勤務の現状
会社に勤めていると、突然地方への転勤を命じられることがあります。しかし、都会でバリバリ働いていた人にとって地方へ配属されることは「左遷」のように感じてしまうでしょう。そんな方へ向けて、今回は地方での仕事や生活について解説していきます!
地方転職に関するアンケート
大手転職サイトdodaが2020年に行なったアンケートによると、地方移住に興味のある人に割合は全体の約3割で、年代別だと20代が最も地方移住に関心がありました。
ここで注目したいのは、年代が上がるにつれ地方移住を考える人の割合が小さくなることです。
30代以降、結婚や出産で自分のライフプランを自分都合で立てることはできなくなります。家族のことを考えると住み慣れた街を離れ、地方へ移住するのはかなり難しくなるのが現状です。
引用:「転職サービスdoda」「コロナで高まる地方への移住転職ニーズ!Uターン・Iターン転職を望む理由とは?【15,000人に調査】」
生活が一変する
地方に住むことで、都市部とは違った生活を送ることができます。
例えば、都市部では普通に食べられる食材が手に入りにくかったり、交通手段が限られていたりすることがあります。また、地方に住むことで、家賃や日用品などの生活費が安くなることが多いです。
一方で、都市部で当たり前だった様々なサービスが受けられなくなることもあります。
地方での生活には、都市部とは違った良さがある一方、慣れない環境にストレスを感じることもあるかもしれません。
将来設計が立てにくい
地方に住むことで、将来設計を立てることが難しくなることもあります。
例えば、都市部に比べて、地方には転職先が限られているため、転職を考えた場合には、都市部に比べて選択肢が少なくなることがあります。
また、地方に住んでいると、都市部に比べて情報が入ってくるスピードが遅いため、新しい技術やトレンドに追いつくことが難しくなることもあります。
若い人は挑戦する価値あり
地方移住は将来に関わる重要なことであるため、結婚していたり子供がいたりする場合は簡単に決断できることではありません。
しかし、そうでない場合は地方へ移住してそこで仕事をすることは貴重な経験になります。
結婚・出産を控えている場合
結婚や出産が控えている場合は、地方への移住について家族とよく話し合う必要があります。
特に、子育てについては、地方と都市部では生活環境が大きく異なるため、慎重に検討する必要があります。
地方の学校や保育園の教育内容や運営方針、周囲の環境や人々の考え方など、様々な要素を考慮して判断することが大切です。
また、地方への移住には、家族全員が同意する必要があります。
そのため、家族の意見を尊重し、地方転職を考える前に、家族で話し合うことが重要です。
地方で働くメリット
都心部で過ごしている人にとって、地方での暮らしは想像がつきにくいですよね。
ここでは地方で働くメリットについて解説します。
地方勤務自体が貴重な経験になる
地方勤務は、都会とは違う環境や文化に触れることができる貴重な経験になります。
また、地方では都市部に比べて仕事の幅が広く、異なる業種や職種での経験を積むことができます。
さらに、地方では自分の仕事が地域にとってどのような意義があるのか、直接的な影響を感じることができます。
このように、地方勤務は自分自身にとっても成長の機会となります。
任される業務の幅が広い
地方の職場は、一人ひとりの仕事量が多く、都市で働いていた頃より多くの業務を経験することができます。
その分負担も大きくなりますが、必ず成長できるため、若いうちにいろんな経験をしたいと考えている人には地方勤務は向いているでしょう。
評価されやすい職場
地方は都会より人間関係が密なため、自分の頑張りを見てもらいやすくなります。
もちろんこれは職場にもよりますが、人から評価されることでさらにモチベーションが高まり、仕事にやりがいを感じやすくなるでしょう。
地方で働くデメリット
多くの人が考えるであろう地方で働くデメリット。これらを考えた上で地方転勤を決断する必要があります。
本社とのつながりが薄い
地方勤務をしていると、本社とのつながりが薄くなることがあります。
本社にいる人々の動向や情報について把握しづらく、情報格差が発生することがあります。
また、本社での評価基準と地方での評価基準が異なる場合もあり、本社においては地方での業務がうまく評価されないこともあるかもしれません。
地方勤務が一生続く人もいる
地方で大きな成果をあげ、その地域の人々から厚い信頼を得た場合、地方での勤務を引き続き頼まれる可能性があります。
また、同じ地域にとどまっていなくても、様々な地域へ定期的に転勤が続き、本社へ戻れない人も中にはいます。
退職が言い出しづらい
地方では都会より人間関係が密で、都会では干渉されなかった事柄についても詳しく聞かれたりします。そのため、もしあなたが退職を申し出たら引き止められる可能性があります。
あまり詳しく退職理由を言いたくない人にとっては、退職そのものが大きなハードルになるようです。
【ケース別】地方勤務の事例
地方勤務になるとき、以下の3つのパターンが考えられます。
自ら希望する
自分の成長のために地方勤務を希望する人もいるでしょう。
地方では都会では経験できないような業務を任せてもらえることもあります。
結婚や出産の予定がない場合は、自分の気持ち次第で挑戦してみてもいいかもしれません。
しかし、結婚や出産を考えている人や既に子供がいる場合は必ず家族と相談してから地方での勤務を希望しましょう。
期間限定の地方勤務
あらかじめ期間を決めて転勤をする場合です。期限が決まっていたら我慢できる人もいるかもしれません。
ただし、会社の事情で期間を延ばされることもあります。もしそうなった場合は自分の意見をしっかり会社に伝えることが重要です。
全国転勤ありの総合職
全国転勤ありの総合職の場合、会社に申し出ても希望が通らない可能性があります。
また、転勤を断ることができても、いわゆる「出世コース」から外れてしまう場合があります。
全国転勤でよくある後悔
就職する前から全国転勤があるのは理解していたものの、実際地方へ転勤するとなるとあまりの辛さに全国転勤を受け入れたことを後悔する人が後を絶ちません。
では、このような人々は具体的にどんなことで不満を持つのでしょうか。
人間関係がリセット
転勤すると新しい職場で一から人間関係を作っていかなければなりません。そして結婚して子供がいる場合、パートナーやその子供も新しい土地で一から交友関係を築かなければなりません。
全国転勤は自分だけでなく家族にも大きな負担を与える可能性があります。
住みたい場所に住めない
全国転勤の場合、住む場所は会社の命令に左右されてしまいます。
よって、自分の住みたい場所があっても諦めざるを得ないことが多々起こります。
マイホームが買えない
せっかくマイホームを買っても、転勤になってしまったら住むことができません。
家族だけ残して自分が単身赴任をしてもいいですが、家族全員で自分の家に住みたいと考える人が殆どではないでしょうか。
転職活動がしにくい
全国転勤のない仕事へ就きたいと転職を決意しても、面接地へ行くまで時間がかかり、転職活動が困難になります。
全国転勤の可能性がある仕事は一般的に忙しいことが多いため、仕事の合間を縫って転職活動を進めるのは体力的にも精神的にもかなり苦しいでしょう。
恋愛・結婚に支障が出る
全国転勤が頻繁にある場合、恋愛や結婚は難しくなるでしょう。
せっかく交際がスタートしても遠距離になってしまうと関係を続けることは難しくなるでしょうし、結婚ともなると2人のうちどちらかがキャリアを諦めなければなりません。
【結論】ライフプランが立てにくい!
このように全国転勤のある仕事に就いていると自分の思い浮かべるライフプランを実行することはほぼ不可能になります。
会社の命令に左右されずに自分の将来を決めたいと考えている人は全国転勤のない仕事に就くべきでしょう。
地方暮らしのメリット
地方での暮らしは都会とは違った良さがあります。ここではその一部をご紹介します。
都会の喧騒から離れられる
最近はお金よりも生活の質を重視する人が増えています。
特に若い人は体を壊してまで働くのではなく、ストレスの少ない場でのびのびと生活した方が良いと考える人が多いようです。
都会での仕事は、仕事内容が充実していて、自分が成長する場に溢れている一方、仕事に追われる毎日はストレスがたまります。また、騒音や大勢の人々、交通渋滞など都会特有のストレスもあります。
しかし、田舎に住むことで、そういったストレスから解放されることができます。
自然に囲まれ、のんびりとした時間が過ごせることで、ストレスを減らすことができます。
自然が豊か
都市部には、自然を身近に感じることができる場所が限られています。
自然を楽しむには、都市部から離れたり、公園へ行ったりする必要があります。
しかし地方は自然を常に身近に感じることができます。
山や川、海など、豊かな自然が広がっている地域であれば、四季折々の自然を満喫することができます。
また、自然を楽しむためのスポットやイベントも豊富にあります。
子育てしやすい
地方には、都市部に比べて治安が良く、住みやすい環境が整っています。
また、地方都市においては、保育園や幼稚園、学校が比較的近い場所にあるため、子育てに適した環境となっています。
都市部では、保育園や幼稚園に入れるのが難しいという問題がありますが、地方においては、比較的入園しやすい場合が多いです。
また、地方には、自然が豊かで遊び場が多いため、子どもたちが健やかに育つことができます。
満員電車に乗らなくていい
満員電車に乗らなくていいことが地方移住のメリットの一つです。
都会では通勤ラッシュの時間帯に電車に乗った場合、座ることはできませんし、ひどいときには電車に乗れない時もあります。
それに比べて地方では乗車人数も都会ほど多くなく、満員電車に乗らずに通勤することができます。
生活コストが低い
これはとても大きなメリットです。
都市部はとにかく物価が高いです。しかし、地方は都市部ほど物価が高くないため、家賃や日用品、食材など、必需品の多くが安価に手に入ります。
同じ収入であれば都市部よりも余裕を持って生活できるでしょう。
お金が溜まりやすい
地方は生活費があまりかからず、また娯楽施設もあまり多くないため、支出が減ります。
浪費さえしなければ都会で生活するより貯金がしやすくなるというメリットもあります。
地方暮らしのデメリット
仕事面以外でも、地方暮らしのデメリットは存在します。ここではその代表例をご紹介します。
娯楽施設が少ない
地方に住んでいると、都市部と比べると娯楽が少ないと感じることがあるでしょう。
大型ショッピングモールや映画館、コンサートホールなどが都市部に比べて少ないため、趣味や娯楽を楽しむことが難しい場合があります。
都会は遊ぶ場所が多いため、休日が暇に思うことも少ないでしょう。都会での生活に慣れたら地方はつまらなく感じてしまうかも知れません。
近所付き合いが面倒くさい
地方では人々の交流が盛んなため、初めての人でもすぐに打ち解けることができる一方、都市部出身者にとってはぐいぐい来られるのは不快に思う可能性があります。
田舎は親切な人が多く、あなたが困った時には助けてくれるでしょう。
しかし、距離の近さにストレスを感じてしまう人は自分がどれだけ許容できるかを考えて地方転職に挑むべきでしょう。
教育施設が整っていない
地方には、都市部に比べて教育施設が整っていない場合があります。
小学校や中学校などの学校数が少なく、学校施設が老朽化していることが多いです。また、大学や専門学校も都市部に比べて少ないため、進学する場合には都市部に出る必要がある場合もあります。
さらに、地方の学校には、都市部と比べて、先生や教育環境に対する不満がある場合があります。
地方転職を考える場合には、教育環境についても十分に検討する必要があります。
場所によっては車必須
地方に住んでいると、公共交通機関も種類が限られていたり、運行本数が少なかったりすることがあります。
また、鉄道やバスの運行時間が短く、夜間や休日には利用できないこともあるため、車が必須となる場合があります。
地方独特の生活や文化
地方には都会とは異なる独自の文化や生活があります。そのため、都市部出身者が地方へ移住した場合、文化や習慣に馴染むことが難しい場合があります。
例えば、地方では地元の人とのつながりがとても重要視されているため、地元の行事やお祭りには強制参加が求められる場合があります。
自分の時間を大切にしたいと考える人にとって、これらの生活文化は苦痛に感じることもあるでしょう。
地方勤務が嫌なら転職を考えよう
地方での勤務が耐えられない人もいるでしょう。その場合は無理に今の会社に固執せず、転職するのも一つの手です。
1番大切なものは何か
転勤か転職かを考える前に、自分にとって一番大切なものが何なのかを考えましょう。
独身の人でも、家族や友人と離れるのが嫌な人もいるでしょう。
結婚していて子供がいる場合、仕事より家族との時間を大切にしたいと考える人もいるでしょう。
会社の命令にただ従うのではなく、自分が一番大切にしていることをはっきりさせた上で決断をすることで後悔のない選択ができるはずです。
転職は一般的になった
現在、過半数の人が一生のうちに転職を経験します。
昔の「定年までずっと同じ企業に勤め続ける」という価値観は徐々になくなってきています。
転職を過度に恐れる必要はなく、選択肢の一つとして頭に入れておいて良いでしょう。
転職エージェントで効率よく仕事探し
転職をするなら転職エージェントの利用がおすすめです。
ほぼ全ての転職エージェントが利用料金ゼロです。また、専任のキャリアカウンセラーがつき、求人紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策を丁寧に行ってくれます。
転勤のない仕事
転勤のない仕事に就きたい人向けに転勤がない・少ない仕事をご紹介します。
IT企業
IT企業は転勤が少ない業界の一つです。
特に、大手企業であれば、本社がある場所に勤務することが多く、転勤は少ない傾向があります。
また、近年はリモートワークも増えており、自宅で仕事ができるため、地方在住でもIT企業で働くことができる場合があります。
地方公務員
地方公務員は基本的に転勤がないと言われています。
勤務地は自治体によって異なりますが、一度配属されたらその地方で働き続けることができます。そのため、地元に根ざした暮らしを送りたい人にとっては、地方公務員は魅力的な職種と言えます。
また、地方公務員の募集は年間を通して行われており、転職先としても選択肢の一つとして考えることができます。
経理
経理の仕事は、基本的に転勤がないと言われています。企業によって異なりますが、本社がある場所に勤務することが多く、転勤は少ない傾向があります。
また、リモートワークが可能な企業も増えており、地方在住でも経理の仕事に就くことができる場合があります。
事務職
地方公務員、IT企業、経理業務に加えて、事務職も基本的に転勤がないと言われています。企業によって異なりますが、本社がある場所に勤務することが多く、転勤は少ない傾向があります。
また、リモートワークが可能な企業も増えており、地方在住でも事務職に就くことができる場合があります。
インフラ系
インフラ系の仕事は、基本的に転勤がないと言われています。
土木や建築、電気工事など、地域に密着した業務が多くなるため、地方在住者が多く活躍しています。
また、地方自治体などの公共部門であれば、地元に根ざした暮らしを送ることができます。
転勤がないため、家族との生活を大切にしたい人にとっては、魅力的な職種と言えるでしょう。
地方配属後の転職活動の注意点
地方に配属されてから転職を決意した場合、転職活動はどのようなものになるのでしょうか。
ここでは地方配属後の転職活動の注意点を見ていきましょう。
面接するたびに交通費がかかる
地方に配属された後、都市部での転職を考えた場合、面接のたびに都市部に行く必要があるため、交通費がかかります。
特に、面接回数が多くなると、経済的な負担が大きくなる可能性があります。
時間的な余裕はない
普段の仕事を続けながら転職活動をするだけでも大変ですが、地方で働きながら都市部へ転職活動を行うとさらに時間的な余裕がなくなるでしょう。
一度離職して転職活動を行う人も少なくありません。
有給休暇は計画的に使う
転職を考えた場合、現在の職場で有給休暇を計画的に使うことが大切です。
有給休暇は、転職活動に使う時間や、面接の際の交通費を補填するために使用することができます。
また、現在の仕事に支障が出ないように、上司や同僚とのコミュニケーションを密に取りながら計画的に有給休暇を使いましょう。
おすすめ転職エージェント
転職する際は転職エージェントを利用するのがおすすめ!最後におすすめの転職エージェントをご紹介します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、マイナビグループが運営する転職エージェントです。
地方転職にも対応しており、地方に特化した求人情報も収集しています。
また、転職エージェントとしてのサービスだけでなく、転職に関する情報提供や、転職イベントの開催なども行っており、地方転職を考える人にとっては非常に頼りになる存在となっています。
doda
dodaは、日本最大級の転職サイトです。
地方の求人情報も多く掲載されており、地方転職にも対応しています。
また、地方転職に特化した求人情報も収集しており、地方転職を考える人にとっては非常に便利な転職サイトです。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、総合人材サービスを提供するリクルートグループが運営する転職エージェントです。
地方転職に特化した求人情報を収集し、提供することで、地方で働きたい人にとっては非常に便利な転職エージェントとなっています。
「地方で働く」をテーマにした特設サイトも展開しており、地方転職に関する情報を提供しています。
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sは、若年層向けの転職サイトです。
20代の転職支援に特化し、地方での転職に関する情報も提供しています。
未経験可の求人が豊富で、まだ実務経験が少ない若年層でも納得のいく転職ができるノウハウが揃っています。
ワークポート
「ワークポート(WORKPORT)」は、エンジニアに特化した転職サービスです。
エンジニアに必要なスキルや知識を持ったキャリアアドバイザーが、求人情報の提供や転職活動のアドバイスを行ってくれます。
また、エンジニアにとって重要な条件である「技術スタック」や「年収」などを重視した求人情報を提供しており、自分に合った転職先を見つけることができます。
まとめ
- 都会暮らしが長いと地方での生活に耐えられない可能性がある。
- 地方配属される前に、地方での生活について理解することが重要である。
- 地方での生活には、都市部に比べて教育施設が整っていなかったり、車が必須であったり、地方独特の生活や文化があることがある。
- 転職を考える際には、自分にとって一番大切なものが何かを考えることが必要である。
- 地方に配属されてからの転職活動は正直大変。都心部に戻りたい人は一旦離職するのも一つの手。
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